前への勇気をふたたび

記事の初公開日:2014年 09月 02日

Fマリノスの勝ちゲームの録画を見て、勢いを付けて向かったVファーレン長崎のホームゲーム。
対戦相手はJ2最下位の富山。前期アウエーでは雨の中アディショナルタイムに失点して負けている。いくらなんでもホームで最下位チームに負けるわけにはいかないだろう。それに今のまま勝ちから遠ざかると降格という言葉も笑い話ではなくなってくる。

そのプレーを楽しみにしていた選手たちがレンタルで出されたりで正直Vファーレンを見続けたいという気持ちが薄らいでいたが、だからといって放っとけない。金曜日には応援仲間のSさんと練習まで見に行く始末。なかなか興味深い練習も見せてもらった。その効果がでるかな?

富山戦はSさんが体調不良でスタジアムに来れず、お一人様観戦になった。
とにかく勝ててよかった!
勝ててよかった、本当に勝ててよかった!
4ヶ月ぶりのホームでの勝利。
最後の最後、小松選手の前へのドリブルからのシュートが入ったときには、ほっとすると同時に涙が出そうになった。
スタジアム中が久しぶりに意気揚々と盛り上がっていたし、帰って行く人、日没のなかでも分かるくらいの笑顔がいっぱいだった。

この日の収穫は2つ
1つは勝ったこと。
そしてもう1つは、昨シーズンからいた選手達が輝いていたこと。
新戦力が投入されてスタメンが減ってきた小松選手。でも大切な一戦で結果を残してくれたのはまぎれもなく「るいるい」。昨シーズンからの選手が放出され新しい選手が補強されたこの夏。しかし、補強された選手達から満足のいく結果をもらっていない。私は今でもこの夏放出された選手達にこだわっているし、昨シーズンからがんばっている選手達を信じている。るいるいと神崎君の後半の状況打開に「彼らを信じてよかった!」って気がしている。

この試合、どんな入り方をするかなあと見ていた。
決して悪くはないんだけど、ぬるい。
しっかり守れているからむやみに仕掛ける必要もないのかもしれないが、なんとなく相手に合わせているようにまったりとしている。
相手に攻撃を許さないくらいしっかりと守れているのなら、どんどん攻めようよ!
もっとタイトにプレス掛けてセカンドボールしっかり拾ったらカウンター仕掛けてもいいじゃないよ〜!
相変わらずパス回しにこだわったようなパスを選択するシーンが多々ある。それでいてそのパスが通らない、合わない。縦にいれればいいのに狭いところでワンタッチのパスをつなごうとする。そこに打開は見えないのに。
FWの外国人2人が走れてないし、ボールに対して淡白すぎ、もっと走れよ!(これは今回ばかりではない。彼らが走らない分をカバーしているので奥埜くんの疲弊が激しいのだろう。そういえば奥埜君はいなかったなあ)
なんと前半無得点。後半で勝負なんて言っていられるチームじゃないだろ、うちは!って内心イライラしていた。
後半もノロノロした試合展開。
ああ、マリノスの試合を見てくるんじゃなかったなあ。マリノスはものすごい集中力で前に前に攻めていた。36歳の中村俊輔が最前線から自陣ゴール前まで休みなく走ってチームを鼓舞して闘っていたし、全員が早く得点とることに集中していた。
なにが違うんだ!
そりゃあ、長崎には中村俊輔はいない。でも昨シーズンの長崎は、あのマリノスのようにサボらず前に前に走っていたよね。スタミナだって、しぼりだしてがんばっていたよね。
きっと足りないのは前に仕掛ける勇気なんだと思う。
上手な選手が増えたけれど、技術が上がった分だけがむしゃらさが消えて、勝てなくてもがく間に、ミスをしたくないって臆病になっているんじゃないかなあ。
そんな気がしてきた。
今、自分のプレーに自信を持ってきた選手を投入すべきだよ!神崎いれてよ〜。
神崎選手がはいったら、少し変化がでてきた。
そこに、スティッペに変わって小松塁選手が入った。
彼は、純粋に前に仕掛ける。いつもその途中でボール失ったり、転んだりするけれど、前への意識はとても強い人。期待できるかも。
って、思ってみていたら神崎君からのクロスをしっかりと頭で合わせてゴール。
そして圧巻はドリブルから持ち込んでの2点目。
小松選手の自分を信じて前にチャレンジする勇気に神様がプレゼントしてくれたんだと思う。

この勝ちを次に活かして、つぎは隼樹からゴールを奪う!

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