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お土産 / 最後の東京帰省日記 ②

 前回の続き

 目覚まし時計が鳴る前に目が覚めた。時刻は朝の六時。旅行は軽装を常としており、支度もその日の朝にすることが多い。普段使っているものが入っている、普段使っているリュックに、着替えを入れれば準備は終わる。予定よりも早く家を出て、一本早い空港行きのバスに乗った。

 今回の帰省の目的は三つある。大学のゼミ会に参加すること、おばあちゃんに会いに行くこと、横浜を観光すること、である。おばあちゃんは、東京の清瀬に住んでいる。長崎に移住してから会えてなかったので、顔を出そうと思った。横浜は、山手地区に行く。一応、かつて20年以上横浜市に暮らしたが、一度も訪れたことがない。長崎と街の成り立ちが似ているらしく、興味を持った。二泊三日の旅程である。

 長崎空港に着き、お土産を物色する。おばあちゃんへのお土産だけを買うつもりが、買い始めると欲が出た。結局、ゼミの先生、ゼミの同期、おばあちゃんのいる施設の職員さんへのお土産も買った。なんだか色んな人に「長崎」を届けたい気持ちになったのだ。リュックはいっぱいになった。いざ、東京へ。

次回へ続く。

 

 

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