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良寛の涙

2代目ボンボンで、仕事もせず放蕩三昧の若者がいました。
困り果てたその父親があるとき、良寛に頼みます。
「どうか、うちの息子に説教をして、家業に励むように改心させてほしい」

良寛は、その家にお邪魔し、ご馳走になります。
父親は、いつ良寛が説教を始めてくれるか、今か今かと待っています。
ところが、良寛は一向に説教を始めようとしません。

とうとう良寛がお暇(帰る)することとなります。
放蕩息子に対して、ついに良寛が玄関先で口を開きました。
「どうか、ワシのワラジを結んでおくれ」

息子が良寛の足元にかがんで、結んでいると、冷たいものが手に落ちてきました。
何かと思って、見上げると、
良寛が両目一杯に、涙をためていたのです。

===== 良寛の涙 =====

それ以降、放蕩息子は、改心し、真面目に稼業に精を出すようになりました。

百万言を語らずとも、
相手の魂を揺さぶり、人生を変えさせた
良寛の涙!!



真の教育とはこういうものであろう。

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