暮らしを豊かにする、物々交換のススメ
甲府で多拠点シェアハウス暮らしをしているながりなです。
最近、友達と物々交換する機会が増えてきました。
単純に楽しみのひとつとして物を送り合うこともあれば、何かの対価に物をもらうことも始めてみました。
それが嬉しいし楽しいです。
【もくじ】
そもそもの始まり
外出自粛によるコロナ御中元
食べ物払いをOKにしてみた
お互いに無理のない物々交換を、
そもそもの始まり
元はといえば、物を捨てたくないし、お金に極力頼らずに生きたいから、自給自足以外に物を手に入れる方法を実験してみようということで友人とディスカッションしながらこんな企画を立てたのが始まりです。
テーマを決めてゆるい物々交換と、そのやりとりにまつわる話を考えてみようという会でした。
この企画に落ち着くまでも、貨幣の役割や起源に立ち返り、物々交換の成立条件などを話しながら、単なる物々交換というよりも、その空間や集まった人との出会いも楽しむ、そんな企画です。
コロナ拡大でやむなく延期となりましたが、個人的にも参加者の方にも望まれた企画なのでまた開催したいです。
外出自粛によるコロナ御中元
5月のGW前、いつもならみんなどこかしら出かけるはずの大型連休を家で過ごすことになり、少しでも旅気分をお裾分けしたい、自炊の大変さも減らしたいということでお世話になった人たちに山梨名物のほうとうを「コロナ見舞」として送りつけました。
その結果、物々交換とはまったく言ってませんでしたがお返ししてくれる人もたくさんいました。
わかめや牡蠣のオイル漬け、山菜の女王コシアブラ
魚の干物に長芋、レモン、千葉のB級グルメ勝浦坦々麺。
ネコを飼い始めた友達に送る時に添えたメッセージカードのネコのイラストがグッズになって返ってきたり笑
自家製味噌や燻製を送って、その代わりにお米や器、手作りジャムや可愛い巾着をもらったり。
頂き物で食卓が完成する日もありました。
食べ物払いをOKにしてみた
お金をもらっても結局またそのお金で誰かの作った食べ物を買うので、生産者の方は食材払いOKにしています。
お金のほうが便利なときもあるけど、知っている人にお金を回したいのでその方が都合もいいのです。
先日は、エコラップを販売してそのお代として野菜払いをしてもらいました。
有機農業をしている友達から、トマトとピーマン。第二便も送ってくれるそう。
お互いに無理のない物々交換を、
お手伝いした分を物でもらったり、対価を食材でもらったり、物を交換するなかで、ポイントになるのはお互いの納得感と関係性だと思います。
お金とは便利なもので、世間で決まった一定の物差しが存在する一方コミュニケーションや関係をそこで終わらせるものでもあります。
文字通り、「精算」できるのです。
まったく面識のないコンビニでも、お金があれば関係性をつくらなくても物が買えますよね。関係性を持ちたくない相手でもお金を介せば仕事ができるかもしれません。
でも、お金を介さないとすると共通の物差しを作るところからになるわけです。
あげた物の価値を相手が判断して、それに釣り合う物を同意なしで送られるのもワクワクして楽しいですが、ある意味、これはお互いの関係性に頼るものです。
矛盾するようですが、物々交換では貨幣を介さなくても、お金という物差しを使った方が便利な時もあると思います。
たとえば対価として物を受け取る場合、自分が差し出すものやサービスの価値を価格として提示し、相手がそれだけの価値があると思う物を送って貰います。もし心配なら、受け取る前に何をどれだけ相手がくれるのか確認して同意しておくのもいいかもしれません。
ただ、ここでポイントだと思うのが、物々交換は対価を等しくやり取りする取引ではなく、やり取りに付随する楽しさや相手との関係、感謝がついてくるということです。
そして相手への恩を一度で精算しよう、してもらおうと考えないことです。
関係性が今後も続くことを前提に、次の機会にプラスでお返しするのでもいいと思います。
相手にもそのように求めすぎないこと。
(恩を受けたら返しきらないとスッキリしない、という人もいるかもしれませんが)
今後も関係性を保ちたい相手だからこそ、お金で精算してしまわずに物々交換やお裾分けを楽しんでみてはどうでしょう。
たのしいですよ!
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