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ヨーロッパ・北欧旅の記憶

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世界中を旅しているように見えて、実は内心は孤独で不安になる瞬間がある。ポジティブな一面だけでなく、リアルな旅の経験を共有します。
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#エッセイ

仕事も恋も叶えたい!関東屈指のパワースポット諏訪大社4社巡りに挑戦

あぁ寒い…心も寒いが、身体もさむい。 「岩盤浴レッグウォーマー」ってアイテム、オススメです。旅の必需品。 今回は、本物の花を使って世界に一つのフラワージュエリーの製作をする、フラワージュエリー作家・Aromariage なおみ と、 わたし、作曲家兼ドラマーであり、旅に似合う音楽をコンセプトに掲げたstudio iota labelのオーナー前田紗希という、事業独立1年目の三十路女(しかも厄年)が、「仕事も恋も叶えたい。」と涙ながらに願い、 18切符を使って諏訪を歩き回

【サンティアゴ巡礼の旅】 f5.6ロンドン 音楽は傍に、駆け出す準備は愛の中で。4/4

旅の先輩の背中を追いかけて、超弩級パニック障害をトレーニングで乗り越えスペイン横断に飛び込んだのに、スペイン語の会話が重要になってくる旅に馴染めずアウトサイダー。 でも英語ができるイケてる自分を夢見て、バックパックを背負ったままロンドン留学に臨んだ。なのに手違いで宿ごと取り下げに! 留学を断念し、ロンドンで演奏しながら居候で宿を得ることに。 旅に出る理由なんて「燃料」だからなんでもいい。 つまずきまくり女子の、初の海外生活。 動機なんて車の燃料と同じよ。「旅の先輩の

【サンティアゴ巡礼の旅】英語が話せなかった私がロンドンに行って、やっぱり話せなかった顛末。3/4

ラスト30kmを歩く。サンティアゴ巡礼に出発してから7日目。 するべきことは歩くこと、そしてスペイン語で会話を交わしながら一日の疲れを取ること。それを繰り返します。 「北の道」はイベリア半島の北部を海を臨みながら歩くルートで、巡礼路の前半はアップダウンが多く、意外に厳しい巡礼路です。 前回までの記事👉【サンティアゴ巡礼の旅】すべて歩くと800キロ!飛行機に乗れなかった女子大生が、スペイン横断のスタート地点に今。 バックパックの中に詰めてきたトレッキング用品とドラムステ

【サンティアゴ巡礼の旅】巡礼者が出会い、つながってゆく。合言葉は“ブエン・カミーノ”。2/4

スペインの「ある場所」の写真を見た時から、いつかここへ行くんだろうと導かれていた場所がある。 サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路。 フランス国境の町からピレネー山脈を越え、スペイン北部のサンティアゴに向かう巡礼の道。要するに徒歩によるスペイン横断である。 すべて歩くと800キロメートルの距離で、日数は一日平均30キロ歩いても約一ヶ月かかる。 想像も付かない。本当に自分にできるのか? 前回記事👉【サンティアゴ巡礼の旅】すべて歩くと800キロ!飛行機に乗れなかった

【サンティアゴ巡礼の旅】すべて歩くと800キロ!飛行機に乗れなかった女子大生が、スペイン横断のスタート地点に今。1/4

スペインの「ある場所」の写真を見た時から、いつかここへ行くんだろうと導かれていた場所がある。 サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路。 フランス国境の町からピレネー山脈を越え、スペイン北部のサンティアゴに向かう巡礼の道。要するに徒歩によるスペイン横断である。 すべて歩くと800キロメートルの距離で、日数は一日平均30キロ歩いても約一ヶ月かかる。 想像も付かない。本当に自分にできるのか? 怯みそうになる気持ちを奮い立たせながら、今そのスタート地点に立とうとしている。

【ユーロスターで体育座り】ロンドンからパリまで国際列車で渡って、パリのランチを食べよう!

ロンドンからパリは国際列車ユーロスターで約2時間25分という近さ。日帰りや1泊旅行にも最適です。 ロンドンのセントパンクラス駅から乗車して、パリ北駅まで向かいます。 ・・ 日本で "英語が出来る友達" と歩いていると、外国からの旅行者に、本当によく道を尋ねられます。 「あなたと一緒で良かった!でもどうして英語が出来るってわかったんだろうね?」 なんだろう。 旅人って、一種の運とか嗅覚に恵まれているのかも知れません。 ~『旅にはトラブルがつきものだ。騙される事も多い

音楽というジャンルのなかで、生き残っていくためにはどうすればいいだろう。作曲家・シベリウス自邸へ。フィンランドの絶景に包まれる【感動のアイノラへの旅】

ほとんどの音楽家がそうであるように、私の人生も大半を音楽が占めていた。 テレビに出ている、日本人ヴァイオリニストの女の子は「花火大会に行った事がない」と語っている。 つまりそういう事だろう。 物心もつかないうちから、同じジャンルをずっとやっているということだ。 これはもう奇跡に近いようで、当たり前すぎてそうでもない。 -トップを走る彼女たちは、倒れるまで練習してるんです。- 入学してすぐに自分はプロのピアニストになれる存在ではないと痛感しました。技術も表現力も別格みたい

食えない音楽家。五枚の源泉徴収票の先の、体当たりの自由まで。

わたしの机には、5つの会社から届いた源泉徴収票が揺らめいていた。 さて、さて。 これは昨年、5つの会社で働かせてもらっていたという事を意味している。当たり前だけれど。(※これは2016年初頭の執筆記事。) 週7日なにかしら働いて、夜は演奏して、 帰宅するとレッスンの準備をして、 ひと月10万円程度。 「前田サンって何が趣味なのー?」 「音楽をやっています」 「あら、食べられないからここで働いてるのね。大変だものね。」 「………………………………………………う