1年かけて,今日でようやく院試が終わった

後輩が院試やったんです.1年とほんの少し前,自分も大学院入試があった.結果的に受かっていたものの,当日は確実に落ちたと思ってお疲れ会の飲み会では半泣きになりながら酒を飲みつつ就活用のESを書き始めていた記憶しかない.

それから1年が経った.なんとか春学期をひいこら言いながらやってこれた.かつての同期たちはボーナスとやらをもらっているらしい.震えてきた.俺は365連休で365連勤だが,お前らは有給をフルで使ってもMAX7日くらいしか休めないのか.あぁ……笑 と思うことでしか心が保てなくなる.

後輩が今日院試だった.

去年の自分は,それはもう人に助けられてきた.
志望理由書を添削してくれた先生に,それをさらに修正するのに確認に付き合ってくれた友達,試験対策をひたすら付き合ってくれた友達,面接対策に何度も付き合ってくれた先輩と先輩.驚くほどの人たちの時間と労力によってなんとか掴めた合格だった.

そして今日の院試に至る.何も返すことができなかった自分が,ようやく受けた恩を返すことができた.先週末くらいから,後輩の試験対策を微力ながら手伝わせてもらった.面接対策を手伝わせてもらった.もはや自分自身の自己満足のようなそれではあったけれど,どうやら今日話を聞くとそれなりにうまくいったらしい.良かった.本当に良かった.

やっと自分の院試が終わった気がする.そんな気がする.
助けてもらったことに負い目を感じる必要はないし,全員がその恩を誰かに返すべきだとは思っていない.それでも,自分にとっては誰かに返すことができたことで何かしらの肩の荷がおりた.

去年と同じ,昼から開いてる居酒屋で,去年と同じ緑茶ハイをだらだらと飲み続けながら,去年と同じような後悔とやらかしを語る声を聞いて,今年は会計を多く持った.

どうか関わった後輩が全員受かっているように.それしか望まない.受かっててくれ,頼む.そしてまた祝勝会を開かせてくれ.

やっと自分の院試が終わった.


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