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わたし、まーつーや🎵いつまでもマツヤ🎵


ではなく、モンブランという広島流川繁華街にいまもあるレトロな喫茶店におよそ30年ぶりに入ってみた
ちなみに、深夜の喫茶店ではモンブラン近くにあるマツヤも繁華街で人気を二分していた喫茶店だ

昭和の若い頃 
コンパあとあぶれた野郎達は深夜の喫茶店で反省会をひらいていた
仲間内でなぜか、深夜にパフェやプリンアラモードなどで締めるというのが流行った

全てが懐かしい
店内は古い焦茶の椅子とテーブルが所狭しと並ぶ
昔は店内に入るとタバコ臭かったのを記憶しているが今はそうでもない
当時はあまり混み合った記憶もない
せいぜいお祭り「とおかさん」や「恵比寿講」のときくらいしかこれらのお店が満員なのは覚えていない

スタバやドトールのようなオシャレなパフェやラテもスムージーもない
ひたすらに黄色いプリンと少し擦り傷のあるガラス器
無骨なスプーン

いま、昭和な喫茶店がちょいとしたブームだ
シティポップ人気と同様にゆる〜い時間を過ごした昭和な喫茶店は若い人達に支持されているらしい

満員の店内
孤高のグルメの五郎さんや、飯尾さんのズン喫茶などの影響なのか
高度に洗練された大型喫茶からの原点回帰なのか
店内は多くの若者で溢れていた
聞けば県外からも多くの若者がレトロ喫茶店を目指してくるらしい

昭和の青年達はよく土曜日の夜になると、ひまでやることがなかった
「なんか、面白いことないか?」を合言葉に深夜の喫茶に集った

当時はツッパリブームの頃だ
われわれおとなしめ青年達は奥で鎮座しておられる頭髪が船の舳先のようにとんがった暴走族風お兄ちゃんたちを避けておもて近くに腰をおろしていた

当然面白いことなんで何もあるはずない
グダグダ言って灰皿を満杯にしながら何時間かコーヒーを楽しんだ
ある時期にはインベーダーゲームなるテーブル仕掛けのテレビゲームに何時間も興じた

飲食業はコーヒー一杯で何時間も粘る客だらけでは商売にならぬ
回転率が経営にはものを言う
百円玉をどんどん回収してくれるテーブルテレビゲームはその売り上げを補って余りある経営資源だったろう

昭和レトロが持て囃されるのは何故?
音楽もシティポップがウケ
カラオケで昭和の唄をうたう若者も少なくないらしい
昭和のヒット曲は一曲を売り上げるために大人達が有名作曲家と総がかりで曲を書き、ふんだんに予算をかけたレコーディングを行い
仕上げにこれでもかというくらいのマーケティング予算をかけて売り上げていた

イントロにも専門の編曲家を依頼しその曲とすくわかるような印象的なものが売れた
とにかくどこにも隙のないくらいお金を注ぎ込んでいたということだ

現在のヒットはベッドルームや机の上、果ては押し入れのなかだけで一曲がつくられるものが少ないない
Adoさんや米津玄師さんなどがその典型
パソコンとミキサーとマイクだけあれば完結できる

音楽も喫茶店も昔のような隙間に細かくものを注ぎ込むような無駄な部分がなくなった
昨今の昭和ブームはおそらく、効率性のみが重視される
平成、令和の人達は息が切れたのが原因だろうか

無駄と思えるテーブルの飾り付けの部分やイントロや間奏といった本筋に関係ない部分ににお金をかけたものが昭和レトロ喫茶店を求める気持ちなのかもしれない

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