見出し画像

2024年、欧米のIPOマーケットは回復するかも知れない(少なくとも欧州は)という記事

ブルームバーグによると、2023年の欧州市場におけるIPOを通じた資金調達額は2022年の220億ドルから140億ドルまで減少した。今年は利下げ期待が高まる中、株式市場は足元対比で好調となり、欧米のIPO市場は回復するとの可能性を膨らませる記事を読んだ。

欧州でIPOが展望される企業としてはDouglas(ドイツの香水小売業者)、Tendam(スペインのファッション小売業者)、Puig(ファッション・美容)、DKV Mobility(フリートサービス)が挙げられる。

BNP Paribasや大手PE、CVCも来年の欧州市場のIPO復調に期待を寄せたコメントをしている。

https://pitchbook.com/news/articles/vc-IPOs-2024-complex-preference-structure

一方で米国のIPO動向は不透明だ。複数の企業については「これ以上、プライベートエクイティ市場での資金調達ができない」ため、2024年は多数のIPOが観測される、と分析する者も入れば、「本格的な復調は2025年以降だであり、2024年のExit PathはM&Aによるものが主流だろう」と言う者もいる。前者の言い分としては、例えばストックオプション付与期限(通常は10年)が到来するスタートアップや、従業員に付与する譲渡制限株式の譲渡期限(通常は7年)が到来するスタートアップが相応に存在しており、こうしたスタートアップがダウンラウンドも辞さずにIPOの道を進む可能性が高い、というものだ。

株式市場を荒らすような突発的事項がなければ、株式市場も安定して浮揚し、それについてIPO市場も回復するのではないかと個人的には思っている。

<ご参考:2018年1月から2023年9月の米国IPO件数>

https://pitchbook.com/news/articles/vc-IPOs-2024-complex-preference-structure

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?