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NBA50周年チームには選出されなかったが今回NBA75周年チームに選出された4選手

2021年はNBA75周年記念の年であり、NBA75年の歴史上のトッププレイヤーー75人(正確には76人)が選出された。これは1996年のNBA50周年の際に選出されたトッププレイヤー50人に続く企画である。

NBA トップ50プレイヤー(1996年に選出)

NBA トップ75プレイヤー(2021年に選出)

そこで、50周年記念プレイヤーたちと75周年記念プレイヤーたちの変化を以下3つの要素でウォーターフォールグラフに簡単にまとめた上で追ってみたい。

(1) 50周年時点で選出されたものの75周年で落選した選手

該当選手:0名
前回1996年時点では歴代トップ50に選ばれていたのに今回は落選した、なんて選手がまさかいたら悲しすぎると思って調べてみたが、該当選手は0名。さすがにそんな酷な扱いないか、と改めて再確認。

(2) 50周年時点で選ばれる資格があったものの選ばれず、75周年で新たに選手された選出

該当選手:4名
1996年時代でプレイヤーとしての全盛期を迎えていたり、またはNBA優勝などの実績を残していたにもかかわらず、当時は選ばれなかった選手。だが、時をへて、その能力や実績が再評価されたのか、改めて今回75周年トッププレイヤーに選出された選手たち。該当選手は以下の3名だった。
Dennis Rodman:80年代ー90年代のデトロイト・ピストンズや90年代後半のシカゴ・ブルズにて活躍したいわずとしれたリバウンド王。96年当時もシカゴ・ブルズにて絶頂期であり優勝もピストンズで経験していたが歴代50人の中には選出されなかった。今回75周年で、2000年代の後続プレイヤーを差し置いて選出されたということで、改めて彼のリバウンド力やディフェンス能力が歴代でも稀有だったと再評価されたのだろう。特に昨今でインサイドでフィジカルを活かした純粋ディフェンダーというタイプの選手は減ってきている。個人的には好きな選手なので選ばれて嬉しい。
Reggie Miller:80年代から2000年代にかけてインディアナ・ペイサーズ一筋で活躍し続けたピュアシューター。レイ・アレン、ステフィン・カリーへと続く3Pシューターの先駆けとして語られる存在。96年当時彼は全盛期だった。その後2000年にNBAファイナルまで辿り着いたレイカーズに敗れ優勝はできなかった。効率性を重視したオフェンスを追求した結果として3Pシュートの多用が見られる現在、振り返ってみると3Pシューターの先駆者であった彼が再評価され、今回の選出に至ったのだろうと考えている。
Dominique Wilkins:80年代前半から90年代末まで活躍したダンク王でアトランタ・ホークスの顔だった。まだ残りのキャリアを残していた上述のロドマンやミラーと違い、彼は96年をキャリアの晩年に迎えており、その当時ですでに彼の評価は固まっていたはず。当時選出されていなかったことが意外なくらい、実績もスタッツも残している選手(ただし優勝はしていない)。
Bob Mcadoo:もはや古すぎてわからない。リアルタイムで全くみることのできなかった選手。2回オールNBAチームに選出され、一度MVPにも輝いている。

(3) 75周年で新たに選出された選手

該当選手:22名
おおよそ96年以降にNBAに入り、その後21年に至るまで活躍してきた選手たち。以下、名前のみ記載しておく(太字は現役選手)。
・Ray Allen
Giannis Antetokoumpo
Carmelo Anthony
・Kobe Bryant
Stephen Curry
Anthony Davis
・Tim Duncan
Kevin Durant
・Kevin Garnett
James Harden
・Allen Iverson
LeBron James
・Jason Kidd
Kawhu Leonard
Damian Lillard
・Steve Nash
・Dirk Nowitzki
Chris Paul
・Gary Payton
・Paul Pierce
・Dwyane Wade
Russel Westbrook
残念ながらTracy McGradyやVince Carterなどは選出されなかった。この二人に限らず、次の100周年ではまた再評価され、90年代から2000年代で活躍した選手の中から、新たにトップ100プレイヤーに入る選出は誰なのか、早速25年後が楽しみになってきた(気が早すぎか)。

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