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d&department aichi by kenmei nagaoka.9 「覚書」

7月になりました。貸してもらいたい物件が見つかり、阿久比町商工会青年部の加藤さんはじめ、チーム愛知のみんなと一歩一歩進めて来ました。途中、全く予想していなかったコロナウイルス感染拡大があったり、大家さんが占いにより「物件の工事は来年からにしてほしい」となったりで、途中、短気な僕は「もう、断られた物件含め4軒目だし、ふるさと阿久比町には縁がないんだ」と、諦めようともしました。

大家さんはご高齢。今更、何か面倒なことや、近所の噂になるようなことはもちろん避けたいと思っていらっしゃるし、おそらく「人に貸す」程にお金に困ってなどいない様子。しかし、それでも「町のためになるなら」という高い意識で、なんとか貸してあげようとしている・・・・・。と、僕が大家さんはそんな気持ちでいるのだ、と、思えるようになったのも、商工会の加藤さんのおかげ。不動産物件として情報が整理され市場に出ている物件ではないことや、田舎でそういう建物を「借りる」大変さを、本当に体感し、学びました。

つまり、時間がかかるのです。いや、かけなければならないのです。いくら「3歳から18歳までを阿久比町で過ごした」と言っても、です。

そんなこんなで焼けを起こしていた僕にある時、加藤さんから何やら送られてきました。ネットで調べて自作してくれた「覚えがき書」でした。
「来年の2月からなら、貸してくださると言っているのですから、それを覚え書としてサインして取り交しては」と、考えて下さったのでした。そんな発想、全く考えてもいませんでしたので、「その手があったか!!」と思ったのと同時に、加藤さんの阿久比町への情熱に感動したのでした。本当に・・・・・。

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今回の阿久比入りは、建築を担当してくれるユーキさんと、地元阿久比町の施工会社との打ち合わせ、そして、そんな覚え書の原本を加藤さんから頂くため。そして、改めてチーム愛知のみんなにそのことを報告するためでした。

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このプロジェクト。おそらく概算で2,000万くらい必要になります。その一部をいつものレディフォーさんにお願いしてクラウドファンディングしようと考えています。できたら「阿久比町民」のみなさんに「町を盛り上げる場所の創造」として一票欲しいのです。そのための説明会や勉強会の会場候補の一つを内見してきました。他県で活躍中の商工会の方や、建築の監修をして下さる建築家の長坂常さんなどをお呼びして、講演会とクラウドファンドの呼びかけ会を年内2回、来年2回行う計画でいます。

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写真の通り、日中は打ち合わせなどをして、夜は近くのビジネスホテルを取っての飲み会。写真右のユータさんは、これまでそんな飲み会の会場としてお邪魔していた「カメキチ」のオーナーシェフ。いろんなことがあり、「カメキチ」も閉店することとなり、いつの間にかチーム愛知と一緒に飲むようになりました。僕としてはこのご縁も何か、阿久比の店につながって行ったらいいなと、勝手に思っています。

飲み会をしていても、結局は店の話になります。建築を担当してくれるユーキさん(カメキチのオーナーはユータさん 笑)と、ユータさんが、なにやら阿久比の店に計画中のキッチンについて話し合っています。そうなんです。カメキチが、阿久比店の中でやってもらえないか・・・・・。そんな夢のようなことも、可能性として話していて、厨房のスペックなども、ざっくばらんに話し合ってくれています。

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