行政書士の長岡です。専門用語などを300文字程度で解説してAIと対決してみるシリーズ、第13回のテーマは「どうする技能実習」です。
(大河ドラマは『独眼竜政宗』しか見ていません
今回のお題(AIへの指示)
#技能実習制度はどうなるのか
現時点で判明している技能実習制度の改正内容について説明する
##要件
・文字数は全体で300文字程度に収める
・行政書士として説明する
・五大全国紙の用語解説レベルで解説する
わたくしの説明
2022年12月から2023年11月にかけて、技能実習制度の改正方向を検討する会議*が開かれました。16回にわたる会議を踏まえて法務大臣に提出された「最終報告書」では、次のような見直しが提言されています。
・人材育成だけでなく人材確保も目的とする
・期間は3年間とする
・業種は特定技能の特定産業分野に合わせる
・技能3級および日本語能力N4レベルへの育成を義務化する
・就労期間が1年を超えてからの転職を認める
・監理団体の許可要件を厳格化する
・送出し費用を受入れ企業も負担する
最終報告書をベースに関係省庁での協議や国会での審議を経たうえで、数年以内に技能実習制度は発展的に解消して、新たな制度「育成就労(仮)」へと移行していく予定です。
(313文字)
*技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議
300文字に入りきらなかったポイント
・業種によっては1年を超える転籍制限も検討されている
・入国時点での技能および日本語能力要件はない
AI(GPT-3.5)の説明
わたくしの感想(GPT-3.5)
2022年1月までの情報しか持っていないので、こんな回答になってしまいますよね。この勝負は私が悪役のような気がしてきました……。
AI(GPT-4)の説明
わたくしの感想(GPT4)
調べてみたら、GPT-4も2023年4月までの情報を基に回答しているのですね。やはり、この勝負はちょっと無理があったようです。
まとめ
今回はAIに不利な設定にしてしまいました。3.5も4も間違った回答はしていないと思いますが、現時点で関係者が知りたい情報としては、物足りないのではないでしょうか。
おまけ(AIによる添削)
これもおかしなことになりそうですが……
あなたは行政書士です。
技能実習制度の改製見込みについて説明した「本文」を読んで、次の2点を提案してください。
なお、「本文は300文字程度で」という条件が付いています。
・不適切な部分
・改善案
##本文
(略)
GPT-3.5
300文字程度の解説にそこまで求められても……
しかし、育成就労のデータがまったくない状況で、よくここまでもっともらしい提案ができるものだなーと思いました。
GPT-4
いや、私が考えた提言ではないのですけれども……。
最終報告書はもう提出されてしまったので、国会議員のセンセーたちにキミの意見が届けばよいですね。
おまけのまとめ
旬のテーマを扱ってみたかったのですが、このシリーズにはそぐわなかったようです。まあ、これも勉強ですね。