学歴について思うこと
今回は水泳の話ではありません。長い間思っていたことを文章にしてみました。
高学歴=高収入という図式は、現代において必ずしも成り立つものではないことはほとんどの人が認識している。“採用基準に学歴はあまり関係がありません”と言っている企業も少なくない。
しかし、採用する側の“学歴は関係ない”という主張は気を付けないとせっかく応募してきた人を傷付けてしまう可能性がある。
私が就職活動をしていたとき、ある会社の説明会でこんなことを言われたことがある。
「何か質問はありますか?ある方は挙手をお願いします。あっ!ちなみに自己紹介で大学名は答えなくて結構です。興味がありませんので。」
うちの企業は学歴は関係ないということを言いたかったのか?毎回毎回大学名を聞かされていて少しうんざりしていて言ったのか?真相は定かではないですが、10年以上経った今でもそのときのことをよく覚えている。
というのも私はこの言葉で少し傷付ついたから。
採用に学歴は関係ないかもしれない。でも、大学生活というものはとても大切な思い出がたくさん詰まったもの。
“死ぬ思いで乗り越えた受験勉強” “同級生との楽しい思い出” “高校までとは違い全てを自分たちでやらなければいけない部活動” “飲み会で酔い潰れた思い出”
「○○大学の△△と申します」
このひと言には色々な思いがある。頑張ったこと、楽しかったこと、辛かったことなど様々なことを思い出す。
興味がありませんと言われるとその大切な思い出を汚されたように感じる。
○○大学出身の私を優先的に採用してくださいという思いがあるからとか、就活マニュアルに大学名を必ず言おうと書いてあるから大学名を言うのではない。自分の出身大学やそこでやってきたことに誇りを持っているからこそ大学名が自然に口に出る。私はそう思う。
もし、会社の採用担当をされている方がこれを読んでいたらお願いがある。自己紹介のときに大学名を言う就活生を批判的に見ないでください。大学名なんか興味がないという言葉は就活生を傷付けます。相手が大切にしているものを興味がないと言う資格は誰にもありません。貴重な人材を失わないためにも少し考えてみてください。
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