見出し画像

ADHDと呼ばれる子とやんちゃな子の違い


1990年代あたりから、教育現場では『今までとは、何か違う子どもたち』
の存在が、盛んに議論されるようになりました。

その中の一つとして多動で落ち着きのない子どもが挙げられます。
ところがその頃、教育現場の切羽詰まった声は『教師や親の指導力の無さ』の一言で片付けられることがよくありました。

やんちゃな子は昔から居た。
昔の教師や親はちゃんと指導できた。
と、言う理論です。

ADHDに対する認識が広まった今でも、そのような発言には、しばしば出会います。

ADHDの子どもと、やんちゃな子は、どのように違うのか?
私が感じたイメージを例えにしてみました。

①やんちゃな子どもAくん

小学校2年生が、遠足で公園に出掛けます。
公園に着いた子どもたちは、クラスごとに整列して、校長先生のお話を聞いています。
「この公園の塀には、決して登ってはいけません」と、話します。
『とても危険だから』、
『塀とはそもそも、登るべきでないから』
など、子どもに分かりやすいよう、丁寧に説明します。

解散して、子どもたちが遊び始めます。
でもAくんは、あたかも『登ってくれ』と言わんばかりの魅力的な塀が気になって、気になってしかたがない。
そこで、誰も見ていない事を確かめ、友達を誘って塀に登って遊んでいます。
そこを、担任の先生に見つかって、慌てて飛び降ります。

ここから先は

2,450字
この記事のみ ¥ 350
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

もし、お役に立ったことがあれば、サポートをお願いします。 子ども達の発達を伝える活動に活用させて頂きます。