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『自閉症という体験 失われた感覚を持つ人びと』ドナ・ウィリアムズ

『自閉症という体験 失われた感覚を持つ人びと』
ドナ・ウィリアムズ(著) 川手鷹彦(訳) 2009年 誠信書房

これは、今まで読んだ、『自閉症』に関する本の中でも、
最高だと思います。

ただ、これを皆さんにお勧めした場合、
例えば『自閉症』と呼ばれる人と、一緒に過ごしたことがないという人に、この内容が、どの程度分かってもらえるのか???
という不安があります。

先に、自閉症の人の内面を分かり易く語った
『自閉症だったわたしへ 』
の、方をお勧めしたほうが良いのかもしれません。

”ドナ・ウィリアムズは、1963年、オーストラリア生れ。
幼い頃からの記憶を綴った
『NOBODY NOWHERE』(『自閉症だったわたしへ』)を1992年に発表。
世界で初めて自閉症者の精神世界を内側から描いた同書は、
十数カ国語に翻訳されて世界的ベストセラーとなりました。”

その後、テンプル・グランディンや、当事者の出版物が出始めたことで、
私は、大きな希望を持ちました。
『これで自閉症と呼ばれる人たちへの関わりが劇的に変わるだろう!!』
そう期待したのですが、
それが現実になっているのかどうかよく分かりません。

今日は、『自閉症という体験 失われた感覚を持つ人びと』について書きます。

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