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【大町】横山彰乃さん ふしぎうぶすなレジデンシー@信濃大町 STRANGER THAN PHENOMENON 本番編1

NAGANO ORGANIC AIR大町では、ダンサー・振付家の横山彰乃さんが滞在。信濃大町アーティスト・イン・レジデンスがホストとなり、滞在制作を重ねていきました。

10月8日〜10日には、大町商店街にある空き店舗、旧「ショーゲツ(松月)」を会場にパフォーマンスを行いました。

10月8日のパフォーマンスの様子を2回に分けてお伝えします。

水のまち・藁の舞台

会場入口には横山さん(左)がつくった暖簾や茅の輪がかけられた

会場となるショーゲツは、「地域の誰に聞いても、いつから閉まっているのか正確に知っている方がいない(笑)」(横山さん)という、10年以上空き店舗になっていた場所。夏の間、横山さんが腕が上がらなくなるほど掃除をし、その後、地域の人たちにも入れ替わり立ち替わり手伝っていただき、舞台に仕立てあげました。

会場づくりのレポートはこちら↓

パフォーマーも観客も回遊できる舞台。壁にはショップ時代の痕跡が

ここで大町市の紹介を少し。大町市は長野県北西部に位置する北アルプスの麓のまち。山岳から流れる豊富な水を生かし、稲作が盛んに行われてきました。水が豊富なまちであることは、商店街の各所に見られる井戸や酒蔵からも感じられます。

今回は、信濃大町アーティスト・イン・レジデンスの展示発表「おもいっきり、水」と同時開催ということで、横山さんも水をテーマに構成。大町市の米生産者さんから集めた稲藁を使って横山さん自身がしめ縄をない(綯い)、収穫期に田んぼで見られるはぜかけの風景も思い浮かべながら舞台づくりを行いました。また、エントランスには大町市各所で撮影した水の映像が流れていました。

来場者は茅の輪をくぐって場内へ
横山さんが撮影した水の映像を投影し、お香が焚かれたエントランス
奥行きのある空間に藁束に包まれた舞台が浮かぶ
舞台入口でお客さんをもてなす横山さん

身体と視線を移動させて

舞台入口で暖簾をくぐり階段を上ると、横に長い踊り場、そして赤いカーペットが敷かれた2階へ。フロア全体が舞台であり客席。観客は移動しながら、どこから観てもよい回遊型の公演でした。

幼い子どもからシニア世代の方まで、幅広い年齢層の方が訪れた

会場は、想定していた定員を大幅に上回る20名ほどの方が集まり満員になりました。

階段下に横山さんが立つと、いよいよ開演。地元である大町市での初のパフォーマンスが始まりました。

(写真:安徳希仁 文:水橋絵美)


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