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【茅野】一年越しの・・蓮ばたけでダンス

8月初旬、カンカンと照りつける太陽がまだまだ暑い頃
今年度2度目となる森下真樹さんの茅野市滞在が始まりました。

期間は3日間。
8月4日の夜に入り、5日はロケハンをし、6日は本番。
今回の目的は、満開の蓮ばたけで踊り、その映像を記録するというもの。

昨年、「What is『みちのちの』? ~知られざる茅野を語ろう会」と題したワークショップで市民の方から「知られざる茅野」を教えていただきました。
その中で、夏のわずかな期間にしか咲かない蓮のお花畑でダンスしたい!と森下さんから希望がありました。

▲絶好のロケハン日和!

実は、そのワークショップの翌月にこの場所で同じ企画が開催される計画でしたが残念ながら感染レベルが上がってしまったために、実現できず
今年に持ち越しになってしまっていたのでした。
元々は、市民の方に参加していただき、それをもうひとりの
滞在アーティストである、写真家の石川直樹さんが記録するはずでしたが

前回の御柱見学の時と同様、石川さんはヒマラヤ遠征のため不在・・・。
そして、感染レベル上昇のため今回も市民の方にご参加いただくことは叶わず・・・。

計画通りとはなりませんでしたが、お花と天気が味方し
記録された映像はとっても素敵なものになりました!
(映像は只今絶賛編集中。どこで公開されるかはお楽しみです)

▲仏教では娯楽の花とされる蓮の花。本当に美しい。

蓮の花が開くのは、早朝。
ロケハン当日、蓮ばたけには関係スタッフが続々と集合します。
この日は白い雲がよく映える、真っ青な空!
今日、収録したいね〜などと言葉を交わしつつ9時からロケハンを開始。

どんなカットを、どんな位置から撮るか。
まずは畦道で曲を流しながら、森下さんが踊ってみます。

▲茅野市民館の福田さん。カメラの扱いには慣れています。心強い!

曲はベートーヴェン作曲「エリーゼのために」
何度か練習し、何テイクか重ねた後
蓮ばたけを管理している吉川さんがいらっしゃいました。
去年、見学させていただいて以来1年ぶりの再会です。

事前に打ち合わせをしていた段階では、つぼみや苗があるため中には入らないで撮影してほしいとのことでしたが、森下さんのダンスを見て
この辺りなら、入っても大丈夫かも知れない、と畑に入ることをお許しいただきました!


▲入念にチェック

ジリジリと焼き付けるような日差しの中、
12時ごろまで撮影を続け、お昼休憩はすぐ近くの「コミン家」でランチ。


この日は茅野市民館へ戻り、明日の本番をどう迎えるか
夕方まで打ち合わせをして、解散。
夜通し、強い雨が降り続けました。

翌朝。
すっかり増水してしまった畑と、昨日と打って変わってどんよりと曇り空。
状況が全く違ってしまいましたが、これはこれでお花が生き生きしています。

▲昨日咲いていたお花がつぼんでいたり、つぼみだったお花が咲いていたり・・

まずは昨日と同じく、畦道で踊り、足元や指先などパーツを撮っていきます。


▲アシスタントの伊豆さんの助けを借りて、畑の中で咲く花に手を伸ばします
▲曇り空のため、今日の衣裳は赤です。


次は畑の中へ。
昨夜の雨でだいぶ水位が上がってしまったことや、花の咲き具合が違うことを考え、改めて場所を決め直し何度かテイクを重ねます。

前日にしっかりと打ち合わせをしたおかげで、予定どおり順調に進んでいきます。

10時ごろ吉川さんが登場し、撮影を続けます。
(特別出演していただきました!)

▲果たして、どんな形で出演していただいたのでしょうか。

お昼頃にはクランクアップ。
昨日・今日と日差しの中タンクトップで踊り続けた森下さんの肩は
真っ赤に日焼けしていました。

蓮ばたけのそばでおにぎりランチをした後、
茅野市民館に戻り、撮影した動画をチェックし、
そのあと、この先のプロジェクトをどう進めていくか
入念な打ち合わせをして、今回の森下さんの滞在は終了です。

去年できなかったことを、実現させてゆく今年の滞在・・
まだまだやりたいことはたくさんです!
目指していた形とは違う形での実現となりましたが、そのおかげで新しい出会いや方向性も見えてきて、滞在を重ねるたび広がりを見せてゆきます。


さて。次回滞在は、9月。
これも去年から延期されている「八ヶ岳登山」がいよいよ決行されます。

が。
その前に、今回の蓮ばたけダンスから登山中に各所で踊るダンスを繋げる
重要なワークショップが開催される予定・・。

果たして、石川さんと森下さんは茅野での再会を果たすことができるのか・・!
今回の「蓮ばたけダンス」がどんな形でクリエイションに繋がっていくのか・・
乞うご期待!
(文 村上 梓)

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