【小諸】ブルーベリー畑で本読みしてみた。
五月雨のそぼ降る中、はるばる千葉から地元の高校生と演劇のWSをするため、梨農家が小諸のブルーベリー農園を訪れました。
小諸で行われている滞在制作は、梨農家とブルーベリー農家のコラボです。
まだ枯れ木のような見た目のブルーベリーが寒々としていた今年、3月。
梨農家・演出家である石井幸一さんが小諸を訪れ、ブルーベリー農家・劇作家である、黒岩力也さんとこの企画について話し合われた時から地元の高校演劇部と何かできたら面白い!という話題が出ていました。
当初予定されていたより、一ヶ月ほど遅くなってしまいましたがとうとう、待ちに待ったワークショップ当日!
↑ 緊張気味に直売所を訪れた高校生たち
直売所併設の手作りの劇場でWSはスタートしました。
まずはそれぞれ、自己紹介から。
千葉からは、石井さんを始めとして俳優の鈴木正孝さん、照明の染谷和彦さんがお越しくださいました。
一方小諸高校からは、3年生が3名、1年生が1名、そして顧問の松崎晃先生が参加されています。彼らは「かもしかもなか」という劇団を立ち上げたばかり。
石井さんから、「小諸高校の普段の活動を見てみたい」との要望があり、演劇部の体ほぐし、発声練習などを体験させていただくことに。
なかなかにハードな運動に、石井さん・黒岩さんも息切れです…!
次は、石井さんの主催する劇団、鎌ヶ谷アルトギルドで行われている「鈴木メソッド」の体を知るためのワークを高校生たちが体験します。
普段体を動かしていない大人には、これもハード…
参加させてもらいましたが、筋肉痛です…。
13時から始まったWSですが、2時間半ほどは体のトレーニングが中心でした。松崎先生は普段の活動にも取り入れられる!と、おっしゃっていました。更に、しっかりした体作りができそうです!
雨がひどくなってきたこともあり、一時屋内へ避難。
ここからは、7月31日の試演会に向けての創作へと入っていきます。
「破戒」の中で重要な位置付けで登場する”牛”。この”牛”を体を使ってデッサンをしてみます。
↑ この腕がもう少しこう…この手がこっちで…
一体、この作業がどう本編に繋がってくるのでしょうか。
このワークは次回への宿題となりました。戸惑いがちだった高校生たちは次の活動までにどんな牛を創作してくるのでしょうか!
ここで、残り時間が少なくなってきてしまいましたが、激しく振っていた雨が小康状態に。わずかな時間ですが、外へ出て台本を読んでみることにします。
↑ 田んぼの畦道でセリフを言ってみる。
外で練習する機会は今までなかったそうです。風が強かったこともあり、ちょっと大変だったかな……でも、ハードな基礎練習が生きているのかよく声が届いていました。
青々と成長した稲が、風にたなびく中で響く彼らのセリフ。
野外で演劇を行うことで、不思議な面白みが生まれます。
↑ 後ろの物体が気になりますが、本編には登場しません。。
試演会に牛は、果たして登場するのでしょうか……!
今日はここで時間切れ。黒岩さんはブルーベリー農家へ、石井さんは梨農家へ、高校生たちと先生は明日からまた学校…それぞれの持ち場へと戻ってゆきます。次回のワークショップは2週間後の18日。
次はどんな創作活動がなされるのでしょうか!楽しみです!
(文・村上梓)
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