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否応なく泣かされる「歌」という装置

人が歌ってると泣ける。
全体的にまぁまぁだな、と思った作品でも、人が歌っているシーンでは大抵泣く。

泣かされると言った方が近いかもしれない。感動的な曲でも泣くし、楽しい曲でも泣く。いや、でも逆に感動的な曲の方が感動の押し付け感があって泣かないかもしれない。

『アナと雪の女王』(13)は予告の時点ですでに号泣していたが、本編始まってすぐの氷売りたちの歌(「氷の心」)からもうボロボロ泣いた。何度か観ているが、氷売りたちの歌で毎回なぜか号泣している。(泣くような歌ではない)

『レ・ミゼラブル』(12)は「囚人の歌」でガブローシュが馬車に乗りながら歌うパートが非常に泣ける。(これもまた全然泣くような歌ではない)こんな凄い大作で子役のガブローシュが堂々とソロパートをつとめているのがグッとくる。ってそれはもうミュージカル関係ない気もするが。

『サウンド・オブ・ミュージック』(65)は何しろ曲が有名なので作品を観る前から曲を知っていたが、いざ観てみると「マイフェイバリットシングス」を主人公が歌い出した瞬間目頭が熱くなった。(これもまた楽しいシーンです)


曲が良いとそれだけで否応なく泣けてくる。
『天使にラブソングを』(92)で最初にみんなで合唱する「ヘイル・ホーリー・クイーン』もまた泣ける。(めちゃくちゃ楽しい曲です)元々歌が得意でないシスターたちも含め、きちんと本番のシーンから練習の過程が見えるのがすごく良い。歌ってすげ〜と素直に感動する作品である。

歌という装置は感情を何倍にも増大して伝える力があるので、その力で泣かされているのかもしれない。


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