見出し画像

牧進

先日のポーラ美術館の展示で日本画とは概念であると学びました。その概念は、現代に入っても拡張を続けているように思えます。

しかし、共通としてその多くには岩絵具や和紙、絵絹など、伝統的材料や技法が用いられています。

そんな日本画をもっと観てみたくなって、箱根での仕事の合間にふらっと成川美術館に寄ってきました。

ちょうど新しい企画展が初日を迎えており、収蔵品の東山魁夷や平山郁夫は観ることができませんでしたが、牧進の大きな椿の絵があり、圧倒されました。

緻密さ、大胆さ、想念、詩性、それらの才能が、自然の色を利用した日本画の伝統的材料や、その材料の性質を極めた技法によって練り上げられていました。

あまりの迫力に、箱根一の眺望と言われている休憩室の窓景を眺めながらしばし呆けてから、再度展示室に戻りました。

企画展は2023年11月16日(木)~2024年3月13日(水)まで開催中だそうです。

その椿の絵は成川美術館ホームページのヘッダー画像でも一部観ることができますが、ぜひ展示室でご覧になってみてください。

[成川美術館ホームページ]
http://www.narukawamuseum.co.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?