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読書

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#デザイン

なまえデザイン 小藥元

後半の対談が現場の裏話感があっておもしろかったです。ネーミングをする事で方向性を持って動き出すのは元からで特筆する事ではないと思うけど、それを「なまえデザイン」と定義し直すことは、まぁわかりやすいのかな。

遊び心のあるデザイン ベリル・マカルホーン&デイヴィッド・スチュアート グレッグ・クゥイントン&ニック・アズベリー

「遊び心」とか、一見理屈じゃなさそうに見えるデザインにも、必ずWHYのプロセスはあります。手を動かすデザインではなく、デザインシンキング。

ICONISM 世界のアイコン・ピクトグラムのデザイン

優秀なアイコンやピクトグラムと、ロゴデザインの違いがとても曖昧になってしまっているのでは?と思い本書を手に取りましたが、逆に安心しました。 良い意味で、アイコンやピクトグラムは自由でトレンドがあり、グラフィックデザインの潮流をリードしています。 ロゴデザインはその企業や商品のバックボーンの連続性の上に成り立ちます。

デザインの歴史 暮沢剛巳・伊藤潤・山本政幸・天内大樹・高橋裕行

アーツ&クラフツからSDGsまで、目が眩むほどの発展です。 でも、展開例としてはこれでも網羅できていません。 「デザインの主役は考え方」です。

ロングセラー・デザイン

20世紀以降のモダンデザインより、19世紀の香りが残るデザインの中に複雑かつ本質的なテーマを感じます。 ミヒャエル・トーネットの椅子のように、THE 椅子のような一件普通に見えて美しい普遍的なデザイン。 思えばうちの事務所も1928年築ですが、モダンではなくだし桁づくりの伝統的商家です。

次元の中の形たち 戸村浩

時間、空間、人間。 普段デザインをする時に使う「形」は、「数字と観念」を使っています。 実質より秩序の方が感覚を左右することや、「言語人」と呼ばれる人間の観念の作用について説明してくれています。 読みながら佐藤可士和さんのデザインが脳裏に浮かびました。

行動・文化とデザイン 清水忠男

行動、文化、このふたつはデザインをする際に必要な情報です。 本書はプロダクトデザインの視点ですが、広告デザインや、地域デザインにおいても一緒ですので、プロダクトのよりフィジカルな考察はためになります。

マークの本 佐藤卓

難しいことをかんたんに書いている本です。なので、デザイナーではない方に読んでもらえると、デザインとはなにかを知るきっかけになるのでないかと思います。 デザイナーには超有名ですが、その他の方にはEテレの「デザインあ」を手がけている方と言えばみなさんわかるのではないでしょうか。 デザインの入口であり、本質が書かれている本です。

日本人とデザイン 石川俊祐

新人のデザイナーが読むと、役に立つと思います。 ここで言う「新人」というのは年月で測るものではなく、「本当のデザインをしていないままのデザイナー」という意味です。 ただ、そういう人がこの手の本を手に取る確率は、残念ながら非常に低いです。 ちなみに、ぼくは独学なので本を読みまくりました。