天狗舞うヒルクライムの聖地は紅葉には早すぎた~鹿沼市 古峯神社
お彼岸のお墓参りも無事に済ませたら10月。
GWが外出自粛で出かけられなかった分、この行楽シーズンを逃すものかと半ば意地になっていたんだと思います。雨が落ちなきゃ出かけるぞ、と意気込んで10月の初めに古峯神社(ふるみねじんじゃ)を目指してプチツーリングへ出かけました。
この古峯神社も気になっていた神社の一つ。こちらのステッカーが貼ってある車をちょくちょく見かけるのですが、鹿沼市内にあるらしいとしか分かりません。私はこの時、鹿沼の中心部にあるのだと思っていました。
地図で見ると、この神社は鹿沼と足尾の真ん中ぐらいにある「古峯ヶ原(こぶがはら)」と呼ばれる山地の中心にあり、山岳信仰の中心として有名な所だと知りました。
やだ、そこそこ遠い。カブ子で出かけるにはちょうどいいけど。
そこで夫に古峯神社へ行こうかと思うんだけど、と言うとオレも興味あるから一緒に行くわと言ってくれました。(下の子よすまぬ)
この日は曇り。でも平地は夏と秋の真ん中ぐらいの気温ですこし暑いかなという感じでした。半袖でちょうどいいくらいです。そこでTシャツの上に薄手の長袖を羽織り、下はチノパンで出発しました。
休憩を挟みながら目的地の古峯神社へ。
地味に登りが続きます。この神社の大きな鳥居を超えた後から、登りがきつくなってきました。この辺はギア車でよかったと思いましたが、何速で上がるかずっと考えながら走って行きました。
そしてだんだん寒くなってきました。少し厚手の長袖の上着に着替えてもです。手袋は夏物しか用意せず、指先も冷えてきました。
実はここは標高700m。古峯ヶ原がこの高さとは、そして標高700mがそこそこ冷えるとは知らなかったのです。この冷えが標高からくるのではなく、曇って日が差さないからだとこの時の私は考えていました。
そうこうしているうちに神社に着きました。
紅葉の気配はあまりありません。車もバイクの人もそれなりにいましたが、ロードバイクの集団も同じくらいいて驚きました。あの勾配を自転車で登るなんて…。ちなみにおみやげ屋さんには『天狗舞うヒルクライムの聖地へようこそ』というポスターがありました。
この神社は屋根が茅葺きで伊勢神宮みたいです。もちろん山の神社なのでこぢんまりとしてますが、きちんとしています。外壁にある木彫も見事でこれを見にくるだけでもここへお参りに来る意味があると思いました。おまけにいわゆる鬼瓦が乗っている所には天狗のお面が乗っていました。ここは天狗さまの神社なのだそうで、中にもたくさん天狗さまの像やそれにまつわるものが奉納されてました。
ほんとに天狗舞う山の神社だ。
せっかくここまで来たんだからと交通安全のお守りをいただきました。
お詣りを済ませた後、隣接する古峰園に行きました。ここは日本庭園で四季折々の風景が楽しめるところなのですが、季節のはざまで特筆することがなく…。
すみません。写真も思いっきりロストしています。おもしろくないです。
風景写真はありませんが、園内のお茶屋さんで寒さのあまりにいただいたうどんの写真がこちら。
これが体に染みました。しかも美味しくて器も良くて落ち着いた雰囲気の中でいただけてしあわせでした。
体が温まったのをいいことに、せっかくだからと紅葉の名所・大芦渓谷を目指しました。これが予想以上の急勾配の連続で、またもや何速にするのがベストかひたすら考え倒すことに。
しかも道路には落ち葉やら小石やらがそこそこ転がって薄いダート風味になってます。これが初心者にはきつくて、心の中で『カブ子はハンターカブじゃねえんだよ!』と毒づいてました。
そうして上手いこと登って行くとまた体が冷えてきました。日陰が多い道だからだけではなさそうです。帰宅後ここは標高が1,000m近くあり、この時の装備では軽すぎたことを知りました。
しかも道路は大滝までで、その先は通行止め。台風19号の影響です。仕方がないので引き返して山を下りました。
その後体が寒さで震えだしてヤバいと思い、どうにか鹿沼の市街地で温かい飲み物をとり休憩しました。ぐずぐずすると日が暮れてもっと寒くなるので、ワークマンで慌てて防寒具を買って着て帰りました。
寒いしかない今回のプチツー、次行くときはせめて標高だけでも調べておこうと心に決めました。紅葉の時に再び来ることを誓って。
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