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スーパーカブC125を迎えに行く

 とりあえず目安として1ヶ月ほどいただきたいと言われたスーパーカブC125、書類上は『納車日未定』と書かれていました。
 お店の説明では(この子の場合)プラグとバッテリーとエンジンオイルを交換し、一度ばらしてその他もろもろ見て組み直し、試運転をして不具合がないかを確認してから引き渡すとおっしゃってました。

 実質納車日未定て…原付二種なのに…ナンバーは私が取って持参したのに…陸運局に行く用事もないのに…車検ないのに…自賠責保険もお店で手続きするのに…現行型なんだから部品だってあるじゃない…。

 この契約の時に任意保険について聞かれましたが、すでに他のバイクに乗るときに自動車のファミリーバイク特約を使っているのでこれは大丈夫です、レッカーに関してはJAFに入っていて使ったことがあるのでこちらも大丈夫ですと答えておきました。(こちらはある意味大丈夫ではない)

 だから任意保険の手続きもこちらで終わってるのに…なにがそんなにネックなんだろう。1ヶ月待ってくれって入荷待ちの新車じゃないのに…となんでなんでを繰り返す日々。
 待てない性格は相変わらずです。夫は大きな買い物の恒例行事としてそっとしておいてくれました。

 そんな生産性のない愚痴をヌルヌルと吐き続けて1週間、突然件のバイク屋さんから電話がありました。

 「納車準備が完了しました。いつでも取りにいらしてください」

はあああ!納車未定ってこういうこと!1ヶ月かかるってのは何だったの!!

 と言いたくなる激しい衝動をぐっとこらえ、うれしくて仕方のない私を全面に出して「明日伺います!よろしくお願いします!」と愛想良く答えました。

 このやりとりを聞いていた夫がボソっと言いました。
「…このバイク屋さんまでどうやって行く?明日は平日だからオレ送ってやれないよ。車やバイクで行ったら意味ないし。電車が使えないからバスで行くしかないけど大丈夫?」
 そうですよね。行きは公共の乗り物を使うしかないんですよね。
 バス停が近くにあるところだからまだよかったのですが、家からだと一度乗り継ぎをしないといけません。時間を調べて計算すると片道2時間ほどかかりそうです。しかも乗れるバスが決まっていて遅刻できません。不安になってきました。

 さらに言うと、お店からC125に乗って帰ってこなければなりません。今まで乗ってたスクーターと違ってギアチェンがあります。免許を持ってるくせに四輪車ですらもう15年以上ギアチェンなんぞしたことがありません。
 なんでギア付きのを買っちゃったんでしょう。
 さらに不安になりました。

 次の日。前日までの雨がなかったことのようないいお天気です。
 バスに遅れないようにと必死な私でしたが袋に入れたヘルメットを抱えて目標のバスに乗れました。ちゃんとバイク屋さんに着けるんだろうか、着いたら着いたでちゃんと乗って帰れるんだろうかと思うと緊張してきて、バスに乗ったそばから家に帰りたくなりました。心の中でブツブツ言いながらもバスを乗り継ぎ、うまいことバイク屋さんに着きました。

 お店で名前を言って案内していただきました。
 すると意味もなく緊張していた私に「なっがまっきさーん」と声をかけてくださった方が。あのとても字がお上手な店員さんでした。私のことを覚えていてくださって「今日納車なんですね。おめでとうございます。」とご挨拶にこられました。
 そう言われてすごくうれしかったし、少し緊張がとけて本当に助かりました。ありがとうございました。

 まずはナンバーを取ったときに市役所からもらった書類と(相変わらず名前わかんない)自賠責保険の書類の確認です。両方とも原本とコピーをいただきました。書類はあと一点、整備記録です。一通り説明を受けました。
 そして、納車時に外してくださいとお願いしたスクリーンの現物をいただきました。こちらも丁寧にプチプチでくるんであって、間違えないように私の名前が買いてありました。
 これが想像以上に大きくてしょってきたリュックでは入りません。なんとなく持ってきたエコバッグには入ったので肩にかけて持って帰ることにしました。店長さんから「もしよろしければ後で取りに来られますか?」とお気遣いいだたきましたが強引に持って帰ることに。ご心配をおかけしました。

 中での手続きは大体終わっていよいよC125と対面です。
 納車前にきれいにしてくださったおかげで日の光を浴びて一段と輝いてました。
 そこでスイッチ類の説明を受けて引き渡しが終わりました。
 色々確認しながらエンジンを掛け、店長さんはじめお世話になった店員さんたちにお礼を言ってお店を後にしました。

 いよいよ、私の家へ連れて帰ります。

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