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教習のない時間がカブに気持ちを向かわせた

 いい時代になったなと思います。それはスマホや自分のPCから教習の予約が取れるようになったからです。スマホやPCで空き状況を確認し、ポチるだけ。いちいち教習所へ出向かなくても、つながらない電話を待たなくてもいいのです。実にすばらしい。

 ところが予約が取れないことに変わりはありません。毎日スマホで確認するのですがなかなか「予約可」となるコマが出ません。そのうちシステムの切替えの時間がわかるようになり、その時間をめがけてアクセスするようになりました。こうして取った予約は、最後に受けた教習から2週間後でした。

 未だ1段階1時限目の度重なる乗り越しのトラウマが解消されていないのに、こんなに教習があいたら色んなことを忘れてしまうのではと不安になりました。そしてなかなか卒業できないことへの焦りも出てきました。早く家のバイクに乗りたい、早くあれでレッスン行きたいと思うのにままならない、そのもどかしさでどんどん苦しくなっていました。

 ところが次の予約が取れるとその焦りは少し薄くなり、不安になることに飽きてもきたのか別の事を思うようになりました。この先免許を取った後、もし自分でバイクを選べるとしたら何に乗るのだろうか、と。
 どうせ考えるなら楽しい方がいいので、この免許で乗れる車種を予算は度外視して検索してみました。すると意外と種類があって選べるんだなと思いました。

 スペックだけで見たらスズキのアドレスシリーズかなと。少し混んでいる街中をメインに走るのと取り回しに自信がないので、小さな車体がいいなと思いました。だったら本当に買わなくて済むぜ。
 次にいいなと思ったのがヤマハのシグナスX(赤)。本当はアクシスZが良かったのですが赤色が廃止になってたのでシグナスで。やっぱりヤマハの赤いスクーターは美しい。ただこれは大きそうで実車を見ないとなんとも。

 などとにやついて画面を見てたらふと思いました。
 スクーターもいいけど、もう少し操作が難しそうなの乗ってみない?と。

 実はこの小型二輪の教習が自分にはなかなか手強くて、精神的にもそこそこ辛かったのです。そこから、これを乗り越えられるならギアチェンがマニュアルなのも乗れるようになるんじゃないか、そしたらまた自信につながるのではないか、と思えたのです。

 で、カブが候補に挙がってきました。

 カブシリーズは自動クラッチですがギアは自分で操作します。ギアはマニュアル操作なのにAT限定免許で乗れるとはこれ如何に?と疑問に思いましたが、お上がいいって言ってるならそれでいっか。

 そこで調べると、カブは派生車種もそれなりにあって楽しそうです。が、オフ車にあまり興味のなかった私はスーパーカブ1本に絞られました。ただしこれまでの夫の姿を見てカモメとか行灯とかは手を出さないと決めました。
 そして今回50ccはないので110ccか125ccとなります。これがまた悩ましい。それぞれ全く違うキャラクターの車種だからです。

 110ccは無駄がなくて、でもどこか遊び心もあって乗ってて楽しそうです。何度かひらひらと蝶々のように走る姿をみて、あんなに軽々と路駐の列の脇を駆け抜けるなんてすごいなぁと憧れてはいたのです。小さくて燃費は言わずもがな、街中を乗るなら最強かもしれません。

 125ccは「これはカブなの?」と思うほど優雅でエレガントだなという第一印象でした。カブであってカブでないような、でも見た目カブだし自分でカブだって名乗ってるしそこまで言うならカブなんだろうなと。とはいえ1度も実際に走ってるのを見たことがありません。幻のカブ

 そこでムックを買って勉強することにしました。が廃版になった本が多く探すのが大変でした。私の愛読書ももれなく廃刊になっています。
 でもこの本のおかげで教習の間隔があいても気持ちが切れずにすみました。

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