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#12 主体的に学習に取り組む態度の評価

小林先生のnoteを読み、自分も色々と考えました。小学校社会科からしか書くことはできませんが、今考えたことをまとめておこうと思います。

小学校社会科における主体的に学習に取り組む態度について国研の指導との評価一体化の資料を基に考えてみようと思います。単元の評価規準作成のポイントの中に、「学習過程に沿って、①社会的事象について、予想や学習計画を立て、学習を振り返ったり見直したりして、学習問題を追究・解決しようとしているか② よりよい社会を考え学習したことを社会生活に生かそうとしているか、という学習状況を捉えるよう評価規準を作成する。」とあります。子どもたちと学習問題を共有し、それを解決するために情報を集めて読み取り、話し合い等を経て自分なりの答えをつくっていくという学習を展開することを前提として、①では学習問題の解決に向けた学習の計画や見通しをもとうとしていることや、その計画や見通しを見直して修正していくことが求められます。ここを意識して実際の授業で学習問題の解決が何%達成されているか、今後の調査活動は予定した通りでよいかと投げかけたことがあります。ただ、教師主導であったので、それを子どもたちができるように支えていく必要があると感じでいます。②は社会的な態度とされ、学習成果を基に、生活の在り方やこれからの社会の発展について考えるような学習が想定されます。ただ「社会に見られる課題を把握して社会への関わり方を選択・判断したり、多角的に考えて社会の発展について自分の考えをまとめたりする学習場面で表出されることが多いことが考えられるため、思考・判断・表現との関連性を踏まえて…」と書かれているように思考・判断・表現と共通するところがあり、ここは西岡先生の主張と重なる部分があるのではないかと感じます。学習の内容や流れには変わりはありませんが、主体的に学習に取り組む態度の評価に軽重をつけるのであれば、①の方を重点的に見取り、②の部分は思考・判断・表現に譲る部分があってもよいのではないかと思いました。あとは実際の問題として、①を何から見取るのかという課題が残ります。話題になっている振り返りだけでは見取ったことにはならないでしょう。単元途中の子どもたちの取り組みの様子がメインになると思いますが、ここもともすれば思考・判断・表現と混同する部分が出てくるのではないかと思います。何とも難しい主体的に学習に取り組む態度の評価ですが、とりあえず現場の人間としては、子どもたちが主体的に取り組めるような授業をつくることから始めるべきなのだろうと、本筋からはズレたまとめ方をして、締めくくろうと思います。

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