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「晴れの日も雨の日も」#64 伝わらない時

伝えたい人に伝えたいことが伝わらない。
私にとってこれほどツライことはない。
3度のメシおあずけ!と言われるよりツライ。
これから3日間一滴の酒も禁止!というのと同じくらいツライ。
どんなんや!

いや、冗談はさておき。
拙note#52で「誠意」ということについて書いた。そのひとつのきっかけとなった「1mmのブレもない誠意」ということを#50「友人の恋バナ。未満の話」で書いた。
私は、自分のまごころをどうやって相手に届けるかということに常に腐心している。そして、その方法は「赤心」というたった一球のボールを投げ続けることだと思っている。ど真ん中のどストライクに赤心を精一杯の力で投げ込むこと。それが私のスタイルだ。それしか私にはできない。

一方、コミュニケーションは相手があって初めて成り立つ。
自分が投げたいボールを投げるだけではうまくいかない。相手がどこにどんなボールを投げてほしいと思っているのかをよく見て、そこに相手が受け取れるように投げることが必要だ。
相手が100人いれば、その100人それぞれにあわせた個別対応の投球配球。これを私が学んだコーチングではテーラーメイドと呼ぶ。

私はこのことを頭では理解しているつもりでいた。が、それは幻想甚だしく、自分はたったひとつのボールを投げることだけに向き合っていたのだとつい先日気付かされた。またまた脳天唐竹割りだ。

乾坤一擲・渾身のどストライクを、それも大谷翔平か佐々木朗希ばりの剛速球を投げ込んだつもりだったが、相手は冷ややかにそのボールを見送った。むしろ、その球筋を見たうえで「まだこんな球投げとんのか」と顔をしかめたように見えた。伝わらない苦汁が胸いっぱいに広がった

これは困った。
どうやら自分がストライクと思っていた球は、とんでもない失投で、相手のストライクゾーンを全く勘違いしていたらしい。
私にとっては精一杯の赤心でも、それはたとえば油っこいトンカツみたいなもので、相手はサラサラっとソーメンが食べたかった、なんてことがあるのだ。トンカツの方が美味しいやんか、といくら私が言ってみたところで、決めるのは相手だ。
しかし、トンカツ一本でやってきた私にはすぐにソーメンが出せない。この球を危険球として封じられると次に投げる球に本当に困ってしまった。

さてどうするか。
学んだことの基本に立ち返り、相手のストライクゾーンをきちんと知ることから始めるしかない。
相手はどうしたいのか、私にどうしてほしいのか、どうされることがイヤなのか。それを知るしかない。

どうやって知るか。
よくよく考えれば、これまでの経緯の中に少しサインがあった。それを見落としていたことに気付いた。サインの見落としが信頼関係の崩壊につながることは#37で学習しているのに。
こっちの頭が別のことに捉われているから、ちょっとしたサインを見落としているのだ。で、自分のボールを一生懸命投げる事に夢中になっている。

だが、そのサインもひょっとしたら私の勘違いかもしれない。もしくはそれ以外にもいろいろ問題がある可能性も少なくない。
ここはひとつ、素直にシャッポを脱いで、詫びることは詫びて、きちんと相手と向き合うしかない。再登板の機会を待つことにしたい。この1球で即退場!なんてことは、頼むからやめてや~。

で、今朝。
赤心とテーラメイドは私が自分で頑張る。それを相手がどう受け止めるかは相手の手の中のこと、私は手を放し、神様にお預けする。よろしくお導きを。というようなことをいつもの巡礼街道を歩きながら神様と対話してきた。以上追記。

<編集後記>
抜けるような青空!
は、いいのだが、なんじゃこの暑さは!赤道直下のインドネシアより暑いゾ!

氏神様の松尾神社では茅の輪くぐりが始まっている

さて、先週末、細君は都留市(山梨県)・町田市(東京都)に、娘(#1、#4)の顔を見に行っていた。私は娘(#3)と留守番だ。その帰阪日、私は、厚揚げ豚肉あんかけ、明太ポテサラ、なす煮びたしを作って、細君を待った。再来週は娘(#3)と細君が北海道旅行で、私は一人留守を守る。その日曜日の夜は帰ってくる二人のために私がまた手料理の腕を振るうことになる。さて、今度は何を作ろうか。

明太ポテサラは一体何食分??

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之仕事のご連絡・その他ご相談等はこちらに→nagairb21@jcom.zaq.ne.jp

<予告>
#65   遠くで見守る
#66 妄想
#67 一粒万倍日-新たな門出
#68   スカブラ
#69 全ては必然
(続く)

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