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「晴れの日も雨の日も」 #94 「奇跡」ー男女の友情はムリなのか

不祥事に揺れた日大の理事長に作家の林真理子氏が就かれた。彼女の本は読んだことがない。どんな人なんやろ、という話を知人としていたら「奇跡」という本を紹介された。ベストセラーらしい。ええタイトルやんか、と思ったらなんと、不倫の話だった。。。そういえば、誰かのnoteで見たような気もする??

私は恋愛下手で、不倫について多くを語るものは持たない。この本もなんか違和感を感じる部分も少なからずあった。

男も女も、いくつになってもひとを好きになることはあると思っているし、結婚していても、あるいは子供もいて家庭があったって、誰かを好きになることもあるかもしれない、と思う。そうしてそういう心の動きは、気付いた時にはもう動いてしまっていて、誰にも止めることもどうすることもできないと思う。

が、そこから、どういう行動をとるかは別の問題だ。
この本にあるように、どこまでも自分の心の赴くままに、全てを投げ捨てて突き進むという道だってあるのだろう。
もしくは、人目を忍び深く潜行することも世間にはある。上手にコソコソやってるつもりが事態が露見してしまい、下手すりゃ社会生命も危うい、という事例だって枚挙に暇がない。でも、やっぱり踏みとどまるという賢者が一番多数派なのかな。。

ま、突き放すようだが、それぞれ自己責任でやって頂くしか無い。



私は「AかBかという時のアウフヘーベンC」で考えたい。

男女の間にはスキかキライの恋愛しかないのだろうか。

昔からテーマとしてよく扱われる男女間の友情、
とか、

男女の恋愛感情を次元を変えて昇華させた純度の高い気持ちとかというのはありえないのだろうか。

それは、たとえば、その人のことが本当に大好きでとっても大事だからこそ、その人の幸せを遠くで見守る、というスタイル。
不倫の道を突き進むということは、自分だけでなく相手をも茨の道に引きずり込むことになる。相手のことを大事に思えば思うほど、そんな苦労はさせられない、という考え方。

そんなカッコいいこと言わんといて、恋の炎が燃えさかったらそんなこと言ってられへんの!ということなのだろうけど。

だから男と女は難しい。奥が深い。ややこしい。

私は若い頃、職場の似たような年格好の女子諸君を一手に束ねるようなことをしていた。まだ寿退社なんていう言葉がフツーだった頃だ。私は既婚、子供も1〜4人いた。
私は、彼女たちの仕事の面倒を見、時には定時後に食事に誘い、琴線に触れる会話もずいぶんした。
1対1で飲みにいったことだって何度もある。
ベロベロになってタクシーで送り届けたこともある。
途中でちょっとアヤシクなりかけたこともあったかな?なかったかな?

中にはスペシャルにとっても仲良くなった子もいた。

が、そこからどうするかは別の問題だ。
彼女たちはやがて自分の伴侶を見つけ、結婚し、退職していった。その後は年賀状のやりとり程度だが、会えば、また昔のように楽しく仲良く過ごせるだろう。男女だってそういう付き合いもできるのだ。

若いうちは燃え上がる激情に身を任せる以外は考えられないのかもしれないが、分別のある大人は、そういうアウフヘーベンCがありうるのではないか。

それはいわゆる恋愛関係ではない。
だが、それではだめなのか?
エエやないか友達で。
スペシャルな友達で。

既婚者が誰かを好きになった場合、
全てを放り投げるような破滅的なことではなく、
こそこそと人目を盗んでやましい思いをすることでもなく、
スキという気持ちの形を少し変えて、心と心のつながりを確保していけるような、
いつまでも仲良く楽しくつきあっていけるような、
そういうことを志向した解決策がないものか、とシロートの私は思ったりしている。

クロートもしくは経験者の方、また別途ご指導ください。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之  
仕事のご連絡・その他ご相談等はこちらに→nagairb21@jcom.zaq.ne.jp

(続く)


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