昔は蝋燭屋。祖父の代で新聞屋。

その新聞屋を継いで現在は日曜と祝日のみ開店する“気まぐれカフェ”を営む店主の堤泰二さん。ライカのカメラと愛読書の中でお店に立ち、のんびりマイペースに喫茶店を営んでいる。
懐かしい蚊取り線香の香りと畳の感触がノスタルジックで一気に昔に戻ったような懐かしさがここにはある。
お店で出されたアイス珈琲にはかち割り氷が浮いていて「カラン」と良い音色を響かせ、暑さを忘れさせてくれる。珈琲の横にはちょこんとお砂糖のいっぱいかかった卯の花ドーナツがあり、一口食べると甘い素朴な味が広がる。店の雰囲気もさることながら、味覚にまで懐かしさがあり、疲れた日常を忘れさせてくれる。
賑やかな大手門通りから八幡さんの鳥居を目指すとこの気まぐれカフェはある。目印は番犬のロクと振り子時計だ。賑やかな通りから少し外れた情緒あるお店の構えはゆっくりした時を過ごせるのでオススメだ。

井口

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