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人だけが感じる幸せって?:「おとなの進路教室。」を読んで


人は、他の人を幸せをすることで自分も幸せを感じる生き物

就職後、私は商品企画部に配属されてから「大ヒット商品を企画してみせる!」や「部門内で1番の売上を獲得してみせる!」といった目標を持って社会人生活を送っておりました。上記のような目標を達成することで自信が付き、充実した幸せな社会人生活を送れると私は信じていたからです。ドラマとかでよく見るような活き活きとしたエリートサラリーマンのようなイメージですね。

週に1冊はマーケティング関連の本を読み、売上のことを日々考えていた結果、年間数億円の売上を生み出し、企画した商品も新商品の中では1番の売上となり目標を達成することが出来ました。

ところが、目標を達成した後も自信がつくことはなく、むしろ虚しさが心の中を占めていることに気づいたのです。自分の売上金額はどんどん大きくなっているのに、幸福感はほとんどなかったのです。私は「この仕事に向いていないのかな?」と考え、転職を視野に入れて情報収集をしているうちに、山田ズーニーさんが書いた「おとなの進路教室。」という一冊の本に出会いました。

その本で特に印象に残っているのが「人は、他の人を幸せをすることで自分も幸せを感じる生き物」、「仕事とは、好き嫌いを超えた人を幸せにすること」の2点です。思い返せば、入社当初から私は「大きな売上の獲得」という目標を持って自分の幸せだけを考えて仕事をしていました。そのため、売上につながらないようなちょっとした頼み事や掃除などに対してはモチベーションが持てず、なるべく避けるようにしていました。(相当生意気ですね・・・)

山田ズーニーさんの本を読んでから「とりあえず自分の周りの人が幸せになるように行動しよう!」と意識を変えて過ごしてみました。近くのデスクの人が何かに困っているようであれば、自分から行動して手助けをし、自分よりも他の人のことを優先するようにしてみたのです。すると周囲の人からの「ありがとう」の声をよく聞くようになり、自分の気持ちもだんだん軽くなっていくのを感じました。この経験を通してようやく「他の人を幸せにすることが、自分の幸せにつながる」ことを体感したのです。

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