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お腹が空いたらスニッカーズ

 スニッカーズというチョコバーのCМ、昔のはスキー場でスキーをしている人たちが出てきて、スキーというのは、見ているぶんにはすいすいと気持ち良さそうに滑っているように見えて、実際にやるとすごく体力がいる。水泳と同じぐらいなのではないかとおもう。わたしは過去にスキーとかスノーボードを多分5回ぐらいやっているけど、へとへとに疲れた。疲れすぎて午前中で滑るのをやめて食堂で休んでいたときもあった。
 中学1年生のときはスキー教室があった。滑る前に、アンケートかなにかでどれくらい滑れるのかを生徒は申告して、それで当日はA~Dとアルファベットで組み分けされて滑る。わたしは自分がどこの組になったのかは忘れたけど、とても滑れる人たちは最初から上級者向けのコースに向かい、すいーすいーと滑っているのを見て、いいなーとおもった。リフトに乗るのは何度乗ってもどきどきする。
 それで、スニッカーズのCМでは、すいすいと滑ったあとのスキーヤーたちが、疲れたな、とか言いながら、ふところからおもむろにスニッカーズを取り出し、かじる。

 お腹が空いたら、スニッカーズ

 スニッカーズはピーナツ入りのキャラメルをチョコレートでコーティングしていて、キャラメルの下にもなにか入っていた気がする。チョコレートとキャラメルとピーナッツを同時に食べることができるため、1本で充分過ぎるぐらいの満足感がある。
 グーニーズという映画では、フラッデリー一家の末息子、スロースという男が、チョコバーが大好きだ。あのチョコバーも、きっとスニッカーズに似たお菓子に違いない。
 スニッカーズを、わたしはすごく好きとか、いつも食べたい、というわけではないのだけど、なぜか淡い憧れのようなものがある。スニッカーズがポケットにあれば、なにが起こっても安心、という気がする。

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