牛乳
牛乳をすごく久しぶりに飲んだ。
息子がひどい乳製品と卵アレルギーで、乳製品は肌につくだけで湿疹ができるぐらいなので、食べたら大変なので、間違って使わないようにずっと買わずにいたのもあったし、子どもが生まれる前も牛乳よりは豆乳をよく飲んでいた。
豆乳も最近は飲まなくなり、白い飲み物を飲まなくなっていたところ、白い飲み物の王様である牛乳を、すごく久しぶりに飲んで、なんだか新鮮に牛乳と出会った感じで、牛乳って甘いんだ、と思ったと同時に、甘すぎやしないか、と怖くなる。飲んだのは低脂肪乳だったので、普通の牛乳はもっと甘いということか。
ミルクセーキの存在を知ったのは確か小学校3年生か4年生のとき。
学研の冊子にミルクセーキの作り方が書いてあり、わたしはミルクセーキの「セーキ」は「世紀」のことだとなぜか思い込み、牛乳の世紀ってなんだかわからないけどすごそう! と興奮して、実際にミルクセーキを作ってみた。おいしかったけど、実物を知らないから、本当にこの味で合っているのだろうか、と疑問は残った。
夏休み、東北にある祖父母の家に行ったら、家の前の自動販売機でミルクセーキが売られているのを見つけた。おお、本物の、牛乳世紀! わたしは興奮して、親に頼み、買ってもらった。
初めて飲んだミルクセーキが、どんな味だったか、どんなふうに思ったか、覚えていない。