3/26(土)中央競馬

【勝負レース】
・中山9R
・中山12R
・メイダン8R(ドバイSC)

【重賞】
・阪神11R(毎日杯)
・中山11R(日経賞)


自信度
S→大勝負したいレース
A→しっかりとした額で勝負したいレース
B→ある程度自信のあるレース
C→ここから普通に買いたいレース
D→余裕があれば買いたいレース



【勝負レース】

中山9R 自信度C

◎⑪ラホーヤノキセキ
○⑥ダンケシェーン
▲⑯カイアワセ

このレースの考え方としてはまず人気のカイアワセを基準に据えるところからスタートする。詳細は割愛するが、前走時の記事でも触れた通り同馬は前傾戦、特に中山12には滅法強く、打点的な担保もしっかりしている。とはいえ前走妙味あるところで好走→今回1番人気で狙うのも期待値的によろしくない。ここは前傾戦で同馬に優位性を見せてきた馬から狙いたい。
本命はラホーヤノキセキとした。最も評価したいのは今回と同条件で行われた前走内容。これについては前走後に回顧を載せているのでその文章を引用。
“11.5-10.2-11.3-11.8-12.4-13.9
ハコダテブショウが超ハイペースを刻んで逃げ切った一戦。同レースで最も強い競馬をしていたのは間違いなく4着ラホーヤノキセキだろう。前半3Fは33.0と驚異的なペースが刻まれているが、その中でも特筆すべきは2F目の10.2という数字。これは過去5年のカペラSでこの区間が最速となった18年のコパノキッキング戦と同じ記録で、3勝クラスとしては破格の水準であることが分かる。ラホーヤノキセキはこの区間で先頭集団に取り付いており、個別ラップでは9.6〜9.7の脚を使っていることになる。加えて同レースはコーナー区間も11.8と早いラップが踏まれており、当時のインチー馬場と併せれば当然ここで外を回した馬は苦しくなる。同馬は前半でかなり消耗した状態で外3を回す厳しい競馬。
普通なら大敗濃厚の形なのだが、ここで0.3差4着にまとめている辺り能力的には現級突破の水準だろう。”
上記の通り前走は展開やバイアス考えてもかなり強い競馬。一方でカイアワセは中団のインをロスなく立ち回る最も恵まれる形。その中で0.3秒差かつ斤量差が当時から1kg詰まることを考えれば十分逆転の目処は立つ。
それ以前のレースについては前走時の記事に載せているのでこちらもそこから引用。
“やはり特筆すべきは4走前(2勝C中京12)のパフォーマンス。同レースは前半3F33.9ということで、稍重ということを踏まえても超ハイペースの水準。この流れを前受け+外ぶん回しで勝ち切ったパフォーマンスは秀逸で、2,3着に2桁通過順の馬が来ている点からもそれが裏付けられている。その後小倉2戦は強敵相手に差のない競馬。前走(安芸S)は先週の大和Sの予想でも触れた通り先行負荷が極めて高かったレースで、ここを距離延長+前受けなら大敗も致し方なし。実際同レースの前受け勢は2桁着順の馬も含めてその後軒並み巻き返しているので悲観する内容ではない”
これについて2点補足を。まず勝ち上がった2勝Cの内容について。詳細は割愛するが、同レースで2着のメラナイトは脚抜きの良い中京12は安定して高打点を出している馬で、ここに不利展開で勝ち切ったのは高く評価できる。次いで安芸Sについてだが、同レースは前述の通り展開と臨戦の不利が大きくかったのに加え、テン負荷から位置下げて直線窮屈とレース運び自体もかなりチグハグだったので度外視可能となる。
これまで述べた通り打点面の担保と近走敗因がともに明確な同馬。冒頭で述べた通り今回はカイアワセを逆転できる可能性が高く、オッズ的にも狙い目となるだろう。
対抗にはダンケシェーンを。カイアワセとの比較となれば当然評価したいのは2走前の内容。
12.1-10.6-11.9-12.5-12.1-12.2-12.7
前半3F34.6は良馬場の東京14としてはハイペースの水準。特に2F目の10.6はかなり早い水準で、そこから一旦緩んでの再加速を求められている点からもテン負荷を受けた先行勢には厳しい展開。
ダンケシェーンはここで前受けして後続完封する圧巻のパフォーマンス。ここの先行勢は前2頭が二桁着順大敗、ほぼ同じ位置で運んだカイアワセが5着ということを考えても、勝ち切った同馬は高く評価できる。当然カイアワセ自体の適性としてトップスピードが求められる東京よりも中山の方が向いているのは言うまでもないが、それでも前傾質のレースで完封した打点からも今回のオッズ差なら逆転を狙う価値はある。
前走については延長+ハイペースを前受けしてラストに垂れており、如何にも今回の短縮が合いそうななレース振り。
今回は久々の一戦となるが、中間はかなりの本数を乗られ、その中で坂路の自己ベストを更新しているように状態面の不安はないか。過去走から砂を被る形も問題なく、この並びについても特に気にならない。
単穴にはカイアワセを据える。ラホーヤノキセキのところで述べた通り前走は恵まれた側面が大きいものの、それ以前のレースでしっかり打点を見せているので今さら能力面にケチを付ける必要もないか。前走はインで溜める形になったが、過去走を見ても外枠の方が競馬はしやすいタイプで、この枠もプラスと捉えて問題ない。馬券的には抑えておきたい1頭だろう。



中山12R 自信度D

◎⑤グランツアーテム
○④ロングラン

メンバーを見てもほぼほぼスローが濃厚なメンバー。後半性能を重視して組み立てたい。
中山替わりでかなりオッズが甘くなりそうなグランツアーテムから狙いたい。未勝利勝ちの衝撃的な上がり時計などが示すようにスローの流れに適性を持つ同馬。今回と同条件では2度走っているが、ハイペースになった伏竜Sは7着に敗れた一方、多少ペースが落ち着いた1勝C戦では0.4差3着好走。ここの出走馬は1着ラペルーズ、2着ディールクルム、4着メイショウムラクモ、5着ダノンハーロック、6着ティアップリオン、9着ショウリノカンパイとかなり濃く、その中で3着ならば上々のパフォーマンス。
近3走はメンバー見ても分かる通りハイレベル戦に出走。その中で3走前は苦手なハイペース戦かつ外負荷強いラップで外回す競馬。2走前も外負荷強いラップで大外の形。ここは下位着順の馬も軒並み巻き返しているハイレベル戦で、その中でバイアス不利受けながら4着、連勝で3勝Cを突破したボンディマンシュに0.3差は十分過ぎる内容。前走は終日イン前しか来なかった馬場で後方外回しの形ながら4着好走。ここの外回し組は1着アドマイヤルプスが3勝Cも突破、5着ディスモーメントが現級勝ち上がり、7着バクシンが同条件で3着好走など軒並み巻き返しており、グランツアーテムも巻き返しの資格は有していると考えられる。
今回は条件が中山18に替わるが、6走前の打点からも特に問題はない。極端に内が良い馬場になった場合が怖いものの、中山は2週前辺りから外伸びに移行している印象なのでおそらく大丈夫だろう。
ここは突き抜けるシーンまで期待したいところ。
対抗にはこちらも妙味がありそうなロングランを据える。この馬のレースで評価したいのは5走前の3歳1勝C戦。同レースはドスローから後半4F49.8と優秀な後半ラップが刻まれた一戦。馬群が凝縮していたとはいえこれだけ緩い流れかつ後半が早いと当然展開としては先行勢有利で、実際2〜4着は4角4番手以内の馬が独占した。その中でただ1頭後方から差し込んできたのがロングラン。急坂の中でラストまでラップが落ちないところをまとめて差し切る破格のパフォーマンスを披露した。ここで2着のキタノリューオーは既に3勝Cを突破し、先週破格の後半ラップが刻まれたレースでも上がり最速を記録したように後傾寄りの中山18に滅法強い馬。まだあちらが本格化前だった可能性は否定できないが、それでも同様の展開で勝ち切ったのは価値が高い。
ここ2走の敗戦についても、2走前が前半問われた適性外のレース、前走が悠長に追い出し待って包まれて仕掛け遅れるチグハグ競馬とともに敗因明確。
今回は中山18で後傾戦想定と条件ドンピシャで、スムーズなら巻き返しを期待できる。
人気になりそうなダノンブレット、シュルードアイズ辺りは前傾質に適性を持つ馬だけに明確に軽視したい。



メイダン8R 自信度B

◎⑬ステラヴェローチェ

メイダン2410はコース形態的には東京24とある程度の親和性のある条件だが、その中で異なる点が2つ(厳密にはそれ以上あるが、予想に重要な観点として)ある。
1点目は初角までの距離。東京24は1コーナーまで約400mあるのに対し、メイダンは200m強しかない。この相違点から読み取れることは2つ。1つ目は東京24と比較してもテンが落ち着き、後半力が求められやすいということ。2つ目はより内枠有利になりやすいということ。
そして2つ目の相違点は馬場。メイダンは比較的時計が出やすく日本馬にとって走りやすい馬場であることは周知の事実だろう。とはいえ時折顕れる東京の超高速馬場なんかに比べれば当然時計は掛かる状態となる。それは近年の2レースの勝ち時計を見ても一目瞭然だろう。以下は過去6年の2レースの勝ち時計である。

過去6年2レース勝ち時計

ドバイSCの方が10m長いとはいえ、補正しても精精0.5〜0.7秒程度の違いであり、やはりメイダンの方が時計が掛かる馬場であることが分かる。
この微妙な馬場の違いは過去の日本参戦馬の成績にも影響している。その中でも特にそれが顕著に読み取れたのが昨年と2016年のレース。まず昨年についてだが、日本からはクロノジェネシスとラヴズオンリーユーが参戦してそれぞれ2着、3着と僅かながら前者が先着。個人的にこの結果は大きな違和感があった。というのも仮に高速馬場の東京24で2頭が走ればラヴズがクロノに負けることはまずないと思っているからである。これについてはクロノのが強い派の方が多数派の意見だと思うので異論を唱えたい人もいるだろうが、あくまで個人的な考えとしては上記の通り。ここでクロノが先着したのは前述の馬場差が影響していると考えられる。
続いて2016年のレース。同レースはドゥラメンテが参戦して2着に敗れているが、これも東京と同じような馬場であればまず負けなかったと考えている。もちろん当時のポストポンドはクラシックディスタンスで世界No.1と言われていた1頭だが、適性的には欧州らしいタフ馬場にあったはず。仮にドゥラメンテが東京24でガチンコでやり合ったら、たとえ落鉄してたとしても負ける可能性はかなり薄いと考えられる。ここで敗れたのも微妙な馬場差が影響しているが故だろう。
ここまでの話をまとめると、今回は東京24に近い条件の中でより内枠有利+後半力が求められる。またその中で超高速馬場よりも多少時計が掛かる馬場に適性があるタイプに優位性があるということになる。補足だが、海外勢の近走を一通りチェックした限り、やはり日本水準でスローペースが濃厚と考えられる。

これらの条件を踏まえれば本命はステラヴェローチェとなる。
まず同レース最重要項目の後半力についてだが、これはダービーで担保されている。同レースは過去のダービーの中でも極めてレベルの高い一戦であった。詳細については以下のコラムで詳しく述べているので気になる方は是非一読して頂きたい。

同レースの中で特に強調すべきは後半5Fの時計。
57.0という時計は過去の東京24全レースで最速であり、まさに最高級の後半ラップが求められたレースと言える。ちなみに過去に東京24で前半5F61.0以内かつ後半5F58.0以内が記録されたレースは以下の4例しかない。

東京24前半5F61.0以内かつ後半5F58.0以内

表から4例の中で特に21年ダービーと18年JCが優秀な水準であることが読み取れる。
同レースで上がり最速を記録して勝利したシャフリヤール、同じく上がり最速で3着のステラヴェローチェはともに最高級の後半力を完備しており、この点から今回問われる能力面は担保されていると見て問題ないだろう。

ただこれだけだと当然勝ったシャフリヤールの方が上の評価となる。ここでステラヴェローチェを上に取った理由としては、2点目の重要項目であるドバイと東京の馬場差である。
シャフリヤールは毎日杯とダービーで2度のレコード(前者はコースレコード、後者はレースレコード)を記録しているように、高速馬場に滅法強いタイプ。その一方で神戸新聞杯のようなタフ馬場では一気に脆さが出る。もちろん不良馬場の同レースに比べれば今回は遥かに走りやすい条件ではあるが。
対してステラヴェローチェは皐月賞や神戸新聞杯の走りからタフ馬場は全く苦にしないタイプ。
メイダンの馬場に替わってパフォーマンスを上げるのは間違いなく後者であり、今回の条件ならダービー時の序列も覆る可能性が高い。加えてゲート番についても、シャフリヤールが8番に対してステラヴェローチェが4番とこちらも恵まれた格好。
まだ馬券発売前なので何とも言えないが、間違いなく今回の日本オッズで狙うべきなのはステラヴェローチェだろう。海外の檜舞台で悲願のG I制覇を達成してもらいたい。

日本勢の中で最高序列であることはここまでの説明で述べた通りだが、海外勢との比較がなかったので最後に補足として述べておく。無論完璧に過去走を把握出来ている訳ではないので精査の質については若干不安が残るが、一応有力どころについては一通り確認したので要点だけ。
まず海外勢で最も売れそうなユビアーだが、ブルームを基準とするなるばさすがに足りないか。今回の条件はかなり日本馬向きであり、そこに参戦するとなればJC11着のブルーム比でかなり分が悪いのではないか。
続いて前哨戦勝ち馬フクム。このレースは本番との親和性が高い一戦だけにパフォーマンス次第では当然評価しなければならないのだが、今年は時計、メンバーともに過去の同レースと比較すれば低水準だった印象。過去にオールドペルシアンはこれより遅い勝ち時計で勝利した後に本番も制したが、あれに関しては完全な展開不利を詰まりながら差し切る破格のパフォーマンスを見せていたので訳が違う。しかもフクムは日本馬5頭より外の11番ゲート発走ということでほぼほぼ道中外を回らされる形になるはず。さすがに厳しいと評価。
最後にアレンカー。同馬は凱旋門賞のクロノジェネシスとの比較からは微妙に足りない可能性が高い。その凱旋門賞についてだが、クロノは不利な外枠から先行せざるを得ない形だったのに対し、アレンカーは好スタートから早々に中団インを確保し、直線もフォルスストレートを最高に活かす完璧な立ち回り。その中で牝馬ながら1.5kg重い斤量を背負っていたクロノに明確に遅れを取った辺り日本トップクラスとの比較では分が悪い。もちろん前走のレコード勝ちから本来の適性は軽い馬場にあるのだろうが、それならばクロノも重のロンシャンはさすがに適性外の舞台なのでおあいこ。今回はクロノ以上の後半力を有した日本勢が大挙しており、相対的に見てもさすがに分が悪いか。
ここまで有力どころについて軽く所見を述べてきたが、もちろん日本馬ほど正確な評価は出来ておらず、ある程度希望的観測が入り混じっているのはご了承願いたい。



【重賞】

阪神11R 自信度C

◎⑤ホウオウプレミア
○①ドゥラドーレス

メンバーを見ても年々毎日杯の価値が上がっているのを実感できる。
前走の敗戦でかなりオッズが甘くなりそうなホウオウプレミアに本命を打つ。
メンバーと頭数から考察するにおそらく極端なハイペースにはならない一戦。阪神外回りでスロー寄りとなればやはり末脚性能が重要となる。
その上で評価したいのは2走前百日草特別の内容。このレースの評価で見て頂きたいのが以下の表。これは2歳東京20で後半3F33.9以内が記録されたレースを勝ち時計順に並べたものである。

2歳東京20ラスト3F33.9以内(勝ち時計上位10レース)

この表を見ても上記の基準をクリアしたのは錚々たる顔ぶれであることが分かる。昨年の百日草特別はここで6位にランクインしており、レースレベルの担保は問題なし。またこれらのレースは展開面から基本的に上がり最速馬の方が高く評価することができる(離れた後方から脚を使っただけといった例外を除く)。その観点で見ればレース上がりと自身上がりの差異でダノンベルーガに次ぐ0.7差を記録しているホウオウプレミアのパフォーマンスは特筆すべきものであった。
前走はそもそも中山内回りという今回とは全く異なる舞台で参考外。レース内容としても勝負所で抑えてポジション下げ続ける下手乗りで度外視可能。
今回は冒頭で述べた通り上がり性能が問われる可能性が高く、そうなれば2走前の打点からも巻き返しは必至。是非とも東京で見たい1頭だけに、ここで結果を出してダービーへと駒を進めてもらいたい。

対抗にはダービー馬ドゥラドーレスを据える。この馬の過去2戦については以下のコラムで全て語り尽くしているので、是非こちらを読んで頂きたい。

今回は初の関西輸送、道悪と乗り越えるべき課題も多い。ただダービー前にあらゆる課題を経験出来るのはプラスでしかない。ここは2着でも良いのでしっかり賞金を加算して、理想通りのローテでダービーへと駒を進めてもらいたい。



中山11R 自信度D

◎⑪タイトルホルダー
○⑧クレッシェンドラヴ
▲①ディバインフォース

ここはさすがに人気でもタイトルホルダーで仕方ないか。自らペースを作れる以上、下手に乗らない限りは崩れない。
能力評価については菊花賞や有馬記念の記事でも述べた通りで、断然人気だけにいちいち解説はしない。要約すると皐月賞のパフォーマンスはエフフォーリア>タイトルホルダー>>>>>ステラヴェローチェ>>>>>>>>>>>>>>その他であり、持続戦においては4歳世代でもNo.2の存在。実際似た適性を問われた菊花賞では他馬を完封した。
要するに相手探しとなる訳だが、ここはタイトルホルダーが早いラップを刻んで前半が求められる展開、前哨戦ということで緩いラップ刻んで後半5F勝負になる展開の2つにそれぞれ対応した馬を据えたい。
前者で評価したいのはクレッシェンドラヴ。この馬は前半が問われる小回りレースには滅法強く、そのような条件では重賞を複数制覇。福島20を大の得意としているのも前半が流れやすいコース形態故だろう。中山の前傾寄りレースは4走前の有馬記念で経験しているが、ここでクロノから0.8差なら今回のメンバーでは威張れる存在。
2走前の七夕賞は道悪で58kg +インチー馬場で大外ぶん回しなので情状酌量の余地あり。そこから久々となった前走は先行不利の競馬で0.6差と見せ場十分の内容で立て直した。
今回は一叩きしての一戦となるが前走が長欠明けで過去最高体重だったことを考えると一度使った今回は上積みが見込めるか。今の中山の馬場を考えると前走早い流れで前に行けたのも好感で、改めて先行競馬で見たいところ。
次いで後半力勝負になった時に高く評価したいのがディバインフォース。この馬については前走のみでの打点評価になってしまうのだが、それだけステイヤーズSの内容は強烈。
このレースはドスローから高い後半力が求められたレース。後半5F58.9は過去の同レースでデルタブルースの58.6、フォゲッタブルの58.7に次いで3番目の記録となっている。またこのレースは3,4角区間であるL4→L3で11.7→11.6と早いラップが刻まれており、内回りかつ開幕週のインチー馬場ということを踏まえれば外回し勢には相当厳しい展開であった。
ディバインフォースはここで後方から大外ぶん回してまとめて差し切る破格の内容。ここで破ったアイアンバローズは5F勝負に滅法強く、その馬が楽逃げするところを不利展開で倒したパフォーマンスは圧巻の一言。
内回りで後半力勝負になれば前走内容からも上位の存在であることは明白で、臨戦から余りバレないようであれば積極的に狙いたいところ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?