10/14〜15 重賞回顧

・府中牝馬S
・秋華賞

【府中牝馬S】

次走注目馬
③ルージュスティリア
⑧ライラック
⑬フィアスプライド

回顧馬の宝庫となった一戦。 

12.9-11.3-11.7-12.1-12.0-12.2-11.3-11.2-11.4
戦前の予想通りドスローで、単騎逃げのディヴィーナでさえ例年比で遅い1000m60秒ジャストの通過。当然求められたのは溜めて弾けての瞬発力性能。

まず3着ライラックはエリ女の好走などからも分かる通りタフな持続戦で動いて差すタイプで、元来苦手な上がり勝負でも差してこれたのは大きな収穫。
最終追いではその日の美浦坂路ベストを記録した他、乗り込み量も豊富だった上でのプラス18kgと馬がかなり成長しており、それが苦手質でも好走出来た要因と見ている。
成長+苦手質克服の履歴がサラキアっぽく、今の充実度で得意条件に出走すれば牡馬混合GIでも戦えそうな雰囲気はある。個人的にはやはり有馬でマークしておきたい。

次に4着フィアスプライドも持続戦巧者+使える脚の短さから本来全く合わないはずのスロー東京18戦で伸びてきた辺り充実期か。
ただこちらは手応えの割にラスト100で脚が鈍ったのを見るにやはりベストは一瞬の脚を活かせる中山マイル。
馬場や並びにもよるがターコイズSならほぼほぼ圏内は堅いのでは?

巻き返しという観点では7着ルージュスティリアも取り上げておきたい。
こちらは戦前から陣営が「前に壁を作りたい」と述べていたように気性面に爆弾を抱える馬。
中京マイルの大外で物理的にポジション下げる形になったのが幸いした前走からの延長で、かつ壁も作れなかった事で前半消耗してキレ負け。
弱点を補う意味でもベターなのは持続マイル、何なら14までの短縮で、こちらもターコイズS辺りが適鞍となるか。



【秋華賞】

次走注目馬
④コナコースト
⑮ヒップホップソウル

12.2-11.1-13.1-13.0-12.5-12.9-12.3-11.6-11.0-11.4
京都の秋華賞としては異例のスローで、かつ下りに入っても大してペースは上がらずまさかの2F戦に。
リバティはもちろんとして、前走外回りで破格パフォのマスクトディーヴァもコーナリングの弱点露呈せず直線競馬で好走出来てしまった辺り、良くも悪くも従来の京都秋華賞とは大きく様相が異なっていた印象。

件のペースを作った元凶であるコナコーストはアンブロワーズ一族らしく短距離&巡行性能本位のタイプ。
ペースアップでパフォーマンスを上げるのはエルフィンS→チューリップ賞→桜花賞の変遷を見ても明らかで、平坦京都の2F戦なんて以てのほか。
逆に得意質だった桜花賞のパフォーマンスは例年の同レースと比較しても優秀な部類に入るので、短縮しての高速持続戦替わりなら無難に巻き返しを期待出来るだろう。

ヒップホップソウルはハイペースを巡行したトライアルの内容が全く活きないレース質&自身の競馬振りに。
そもそも戦前に述べた通りこの舞台の秋華賞は道中で自分から動ける馬が圧倒的に強いのだが、本来の良さを放棄した溜め殺しで最後方から直線勝負と、真顔でなぁぜなぁぜと言いたくなる負け方。
世代間レベルの比較は必要としても、仕切り直しで牝限内回り重賞辺りに出てくれば普通に巻き返せる可能性は高そう。

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