指を○○した話。独白編
指を切った日のこと、何回も思い出します。
きっと何回も思い出して噛み砕いて飲み込んでいくんだろう。と前回も書きました。
体にできた傷と心にできた傷。深さも大きさもバラバラで治るのにかかる時間もバラバラなんだろうなというお話。
幸い俺は二十余年の人生の中で大きな怪我や病気をせずに生きてきました。
そういった意味では右手中指の先端を切断したのは人生最大の大怪我です。
それは単に今まで運が良かっただけで、加えて今回の怪我も関節が残っているだけ運が良かったことだと思っています。
反面こう思います。相対的に見て軽い怪我だったなと。
前述通り大怪我だと思う反面、関節が残ってる、指が残ってる、手がある……。と思うと自分は大した怪我じゃないのではないかと思ってしまいます。
そうやって無意識に何かと比べて自己嫌悪に陥ったり無理をしたりしてる人ってけっこういるんじゃないかなと当事者になった自分を振り返り思いました。
でもこういう考えってきっとめちゃくちゃ失礼だし自分のことも蔑ろにしてて最悪ですよね。
俺は怪我を思い悩むだけなのは嫌なので記録し、面白かったことは残そうと思いました。それは『この程度の怪我』だからできることなのかもしれません。
でも同程度(この表現が正しいのかは分かりません)の怪我でも心を深く傷つける人もいます。それは性格や仕事、私生活など様々な事情で変化するものだと思います。
また逆もあると思います。もっと酷い怪我でもあっさりと受け入れることができる人もきっといる。
そうやって思いを巡らせると心の傷の大小は外見では分からないというめちゃくちゃ当たり前の結論に行き着きました。だから「この程度で」とも思われたくないし思いたくもない。
人それぞれで心身に負う傷は全然違って他人にどうこう言われるものでもない。見えない傷を持っている人もいる。月並みですが実感として得られるとまた違う感覚になります。
なんかこう、悩んでいるとしても他人の言動より、自分のことを考えられた方がいいですね。
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