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光石研さんになりたい

これまで「好きな俳優さん」や「尊敬する有名人」という存在が居たことがあまりなかったのですが、今年に入ったあたりから「この人みたいになりたい」と思う俳優さんがいらっしゃいまして。

それが光石研さん。


Amazon Primeで観た映画「めがね」での自然体な佇まいがすごく素敵だなと印象に残っていたところに、その後観た映画・ドラマ・旅番組でもたまたま立て続けに(それも結構バラバラな役柄で)目にする機会があって。

「そういえばこの俳優さんよく見るなー、いろんな役やってるよなー」と意識するようになって調べたら、そういえばアレもコレも出てたじゃないか!すごいな、なんだこの人!となり。調べていくうちに音楽やファッションへの関心の高さにも更に惹きつけられ。

いわゆる「名脇役」と呼ばれる俳優さんの中でも、特に役のふり幅が広くて、それでいて「あの人だ!」と存在感がある。
どちらかというと興味・関心の幅が広くて器用貧乏な気質のある自分にとって、ふり幅が広くても筋が通っている、そんなカッコイイおじさんが存在するのか!!という衝撃からすっかりファンになっております。

もう「バイプレイヤーズ」なんか最高過ぎますよね(ちなみに松重豊さんも好き)。


ひとつ前の投稿で上司と「目標」の話になったことを書いたんだけど、器用貧乏が災いして広く浅くなんでもやってしまう結果、何をやりたいのかわからず評価しにくい…という趣旨のことをここ数年上司から言われ続けておりまして。

そう言われたって全部やりたいからやってるんだよ…という気持ちもありつつ、上司の言うこともごもっともだし、単純になんでもやってると「都合いい人」になっちゃうわけで。

じゃあ、どんな役柄もこなすのに筋が通って見える光石さんとの違いはなんなんだ!!ということで、ここ数日「光石さんのインタビュー記事をひたすらネットで探して読む」という行為に走っておりました。


走った結果の結論としては、きっと、どんな役柄であるかの前に「俳優として」という根本への意識を強く持たれているんだなぁと。

役作りはしないタイプ。その理由を尋ねると、こんなエピソードを明かした。

ある単発ドラマで近未来の囚人役を演じた時。無精ひげを生やしたら、それらしく見えると、撮影初日に臨んだが、囚人役11人のうち7人が無精ひげ。周囲も同じアイデアだった。「役者の浅知恵なんて、そんなものだなと思いました」。
(中略)
「だから、僕としては『遅刻をせず、風邪をひかず、元気に現場に行く』ことの方が大事だったりするんです。いかに、ちゃんと台本を読んで、その場所にいられるか」


ほのぼのしたおじさんの役でもヤクザの兄貴の役でも、光石さんは「俳優」として『遅刻をせず、風邪をひかず、元気に現場に行く』。

通販サイトの制作をしてもカスタマーサポートを担当しても、自分は「○○」として『遅刻をせず、風邪をひかず、元気に現場に行く』。

さて、○○に入る文字とは。
社会人?小売業?いや、なんかそういう話じゃなくて。確かに○○の中に何かカギカッコ付きで書けるようなワードがあると強そうだなと。


「出演作をたくさん観たい!」と思いつつ、出演作が多すぎてキリがないところは光石さんのファンになったことによる思わぬ悩みですが、今のところ観た中で一番のヒットは「パンとスープとネコ日和」。

あー、将来こういうおっちゃんになりたい!
なるために○○の中身を埋めよ!!

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