旧裏勢と知恵くらべ【カツラのクイズその1使用結果レポート】【構築&仮説】
経緯
旧裏に復帰して2か月ほど経ちましたが、旧裏は奥が深く、分からないことだらけです。
そのひとつに旧裏で最も多くの方がお世話になっているであろう「オーキド博士」というドローソースがあります。
「ゲームになくてはならないカード」として現代旧裏構築では必須級の存在となっているのですが、最近始めた自分には構築のいろはがわかりません。本当に博士は絶対に4枚入れないといけないカードなのでしょうか?
7枚のドローに目が眩んで現在の手札を捨てるリスクを蔑ろにしているのではないでしょうか?
現実問題考えなしに博士を抜いてしまっては、どうやったって手札リソースが足りなくなるのは明白です。始めたころの旧裏勢からの構築アドバイスでも「博士が足りない」という言葉をよく聞きました。
博士が足りないとデッキは回らない。
うーん。こまったなぁ。
・・・そうだ!
というわけで、今回はクイズ博士になってみようと思います!
「カツラのクイズ その1」についての考察
今回注目する「カツラのクイズ その1」を簡単に書くと
①自分の手札のポケモンを1体相手に教えて、その身長を答えてもらう。 ②相手が間違えたら自分が2枚ドロー、正解したら相手が2枚ドロー。
という流れになります。ぱっと見「マサキ」の下位互換ですね。
その上このカードを語るうえでよく言及されるのが
もし相手がポケモンの身長を251匹全部覚えてたら絶対使えないよね
という趣旨の発言。極論ではあるけど という前提で話しているのですが、
本当に極論です。極論でカードの評価を貶めてはいけません。
この旨の発言をする人・想像する人は本当に251匹のポケモンの身長を完璧に答えることができるんでしょうか?
そんなわけで今回は旧裏勢へ実際にクイズをぶっこんだ結果・統計をまとめて報告しようと思います。
クイズ その1と相性のいいポケモン-一部-
それではデッキを組むにあたってクイズと相性のいいポケモンを調査していきましょう。
まず、自分自身にカツラのクイズを発動し、251匹の身長の正答結果を確認してみました。その結果がこちらです。
結果、正答率31パーセントでした。普通にクイズを使った場合、大体3回に1回は正解されてしまうという仮定になります。
この正答率は「なふだが全身長を3割把握している」わけではなく「ヤマカンであたった正解も含めて3割」です。正解を知らずの内に、想像力で的中させられることもあるのですね。
そのため認識している身長と実際の身長の誤差が大きいポケモンが狙い目です。ということでソート機能で、回答と正解の誤差が大きいポケモンをリストアップしました。クイズと相性のいいポケモンはこいつらだ!!
ふむ。ホウオウ、ルギアが最上位にランクインしましたが、この大きさだと逆に珍しいので独立して覚えられている可能性が高いです。子供のころに好きだった人も多く、思い出補正もかかるでしょう。
誤差が大きく出るのも当然の身長なので3位以下から見た結果、「ヤドン・ヤドラン・ヤドキング」の進化ラインが意外とデカいことに気がつきました。
(↑自身のヤドランの身長の認識)
実際:ヤドン1.2m、ヤドラン1.6m、ヤドキング2.0m
きっと尻尾も勘定に入れて計算してるから大きめの身長なんですね。そして頭のターバン…もといシェルダーの分ヤドキングの身長が高いのも興味深いです。
きっとクイズを打たれた相手もいろんな要素を推理して答えます。場にいるヤドン系統を見ながらその身長の違いに気づくことができるでしょうか?
そして何よりヤドキングには最高のフレーバーがありました。
そう、「カツラのクイズ その1」は相手にリアル知恵比べをふっかけるカード。
ちえくらべ ヤドキングがバトル場にいて相手がトレーナーカードを使う時、こちらのコインが表なら効果を無効にしてデッキトップに戻す。
逆指名環境に対してベンチを守れるメリットも大きく、アンチトレーナーデッキとしてしっかり路線が定まりました。
「錯乱ジム」について
悪名高いスタジアムですがこちらも簡単に書くと
①お互いトレーナーカードを使う際コイン判定を行う。 ②裏だった場合そのトレーナーの使用権が相手に移る。
ヤドキングと組み合わせてがっちりロックしていきます。ちなみにちえくらべと錯乱判定の使用順番はターンプレイヤー、つまり相手が任意で選べる裁定となっています。
殿堂ランク★4(杉並だと★5)なので引いてくることは容易ではありませんが、ここをマサキエリカクイズ併せてターボすることで引き込みます。ヤドキング・錯乱ジムのキープ(最後に確実に発動したい)に制限がかかるのでオーキド博士は抜きました。
ドロソが汎用的な縦引き効果であるため、錯乱影響下では相手に利する可能性があります。
基本錯乱影響下では使わないでしょうが、相手に突破されたとき、どうしても苦しいときは使わざるを得ないこともあります。・・・あっ。ああ!?
実際にこの流れで至った発想でカードに導かれた天啓のように感じました。
この中でカツラのクイズは発動権が相手に移っても問題ないドローカードとして、つまりはマサキの上位互換という性能に化けるのです。問題ないどころか相手がクイズを使ってきた場合、自分が身長をすべて把握しておくことでこちらのドローに持っていけることもあります。
相手がクイズを使ってくれるかどうかは盤面もそうですが、そこに至るまでの自分自身のふるまい、クイズ及び身長という概念をどう相手に刷り込むかにかかっています。
錯乱影響下でのドロー不発率を極限まで(※クイズ博士に限る)下げられるということで、トレーナーロックを考えていたのですが、カツラのクイズの性質に帰納しました。
クイズ その1と相性のいいポケモン-二部-
トレーナーロックについて述べていきましたが、逆指名から護りつつベンチで育て、フィニッシャーを任せられるポケモンを探してみます。
ヤドキングでも超3の技を打つ都合上、超エネルギーの色拘束が厳しいので超タイプでありながら、できれば抵抗力を躱して攻撃できるポケモン……
そして、進化前がおや・・・?
ゲンガー1.5m、ゴースト1.6m、(ゴース1.3m)
抑え要員として「わるいゲンガー」を考えたのですが、こいつも身長にひと癖ありました。ゴーストからゲンガーに進化すると身長が0.1m下がるんですね。ガス状から実体を得た結果なのでしょうか。これも公開情報を逆手にとり得るということでクイズ適性があるといえます。
ポルターガイストのゴーストの存在で相手がドローを嫌う状況を作ることでクイズの成功率を底上げしてくれる可能性もささやかながらあります。
昔「意外と大きいなあ」と感じたあいつら。
錯乱ジムを使うということで、「わるいポリゴン2」も採用します。じくうへんかんによりスタジアム張替え合戦に強く出たいということで錯乱ジムとの組み合わせは有名ですが簡潔に。
自分の番に1回コインを投げ、表ならトラッシュからスタジアム発動。
そして
ポリゴン 0.8m、ポリゴン2 0.6m
はい。こいつらも進化すると身長が縮む系統です。アップグレードによって性能が高まるばかりか小型化まで為されていたことに気づいた人は少ないのではないでしょうか。
この2体同時でアニメで登場していないので思い出補正で引っ掛かりにくいところも知名度が低いポイントだと思います。不遇を積極的に活かせ!
錯乱に次ぐ張替えスタジアムとして「せまいジム」を採用します。ヤドランと組み合わせて半無限回復ギミックが完成します。要求枚数は多いですがターボドローで引き込む最終盤面の一角なのでしっかり狙えます。
パクリスペクト元
さも自分で考えたギミックのように述べてきましたが、うっどさんが2年程前にこれらを組み合わせたデッキを既に作ってました。
参考文献:【旧裏デッキ解説】わるゲンわるポリ2
こういうことにして言い逃れようかと思いましたが、
読んだ記憶は確かにあったのでやっぱり謝罪申し上げます。
ややタイプが変わりますが、ねねしさんも錯乱わるポリゲンガー(のろい)といったデッキで第4回パソコン通信杯での優勝という結果を残しています。
デッキの原型が被るということは往々にしてあることだとは思いますが、このデッキにおける懸念点として、使用経験のある2人には身長トリックが通じず不利になるかもしれないという点は念頭に置いて対戦に臨みます。
デッキレシピ及びクイズの調査法
最終的にできたのがこちら
ヤドン(化石)×1
ヤドン(ロケット団)×3
ヤドラン(化石)×2
ヤドキング(neo1)×2
ゴース(化石)×2
ゴース(拡張)×1(高槻殿堂★★)
ゴースト(拡張)×1
わるいゴースト(neo4)×2
わるいゲンガー(neo4)×2
ポリゴン(ロケット団)×2
わるいポリゴン2(neo4)×2
超エネルギー×10
カツラのクイズ その1(カツラ)×3
マサキ×4
エリカ×4
マサキの転送装置×2
ウツギ博士×3
クルミ×1
ナツメの眼×2
パソコン通信×1(高槻殿堂★★)
ポケモン交換おじさん×2
にせオーキド博士×2
夜の廃品回収×2
ディフェンダー×1
学習装置×1
せまいジム×1
錯乱ジム×1(高槻殿堂★★★★)
これを第7回高槻方面対戦会及びフリー対戦で使います。
1.「カツラのクイズ その1」を想定しない初見の相手との対戦のみ記録2.クイズ時使用ポケモン、相手の回答結果、勝敗結果を記録
以上の方法で統計をとりたいとおもいます。
目標
①仮定の正答率である31%を創意工夫によって下げられる事 ②錯乱ジム影響下でのクイズのメリット ③現実として身長を全部覚えている旧裏プレイヤーなどいない!
以上の根拠を並べて旧裏界重鎮と名高いスイカさんの認識(カードランクD)を改めてもらうことを目標にします。
③に関しては現在いない仮定での考察をしてもらっていますが、「実際にいない」データを根拠として明確に提示することで「自分もクイズその1をつかってみようかな?」と気軽に考えられる土壌を作り出すことが肝要です。
今回スイカさんをターゲットとしているのは、カードランクを目の敵にしている訳ではありません。スイカさん自身が以前、「御三家お休みカップ」という主要ドロソを禁止するルール下での記録として、カツラのクイズ その1に焦点を当てた記事を作られています。
「ならばすべてのポケモンの身長を覚えてしまえばいいではないですか!」
「さあ、みんなで覚えよう!」→全ポケモンの身長を列記
ここまで気合の入った記事を書いて、旧裏勢にポケモンの身長を覚えさせる周知を行ったスイカさん自身が、現在実際にクイズを使われると一体どうなるのでしょうか?
この結末をもって「カツラのクイズ その1」の本質に迫りたいと思います。
仮説:「カツラのクイズ その1」は記憶力・知名度が絡むため、時代の経過によって徐々に強くなる。
次の記事で使用結果を報告いたします。
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