粋な個人書店「TOUTEN BOOKSTORE」
近所に行きたくなる書店が出来ていた。
だいぶ前に出来てたようだけど、全く気が付きませんでした。私は個人書店好きなので、わざわざ京都まで行って書店巡りするくらいです。それが、こんな近所にあるなんて思っても見ませんでした。
だいたい、名古屋は個人書店が殆どなく、地域に根付いていた書店「リブレット」も、この書店業界の不況の波に揉まれて無くなっていきました。名古屋で唯一好きだった「リブレット」が無くなった時は悲しかったです。(なお、金山駅に再び、同じ名前で再開してますが、微妙に以前とはテイストが違いますが・・・、でも継続の心意気は買います)
今回見つけた「TOUTEN BOOKSTORE」はカフェを併設した個人書店で、まめにイベントも開催していて、コミュニティSTORE的な要素もあり、なかなか良いです。子供の絵本コーナーは靴を脱いで子供がくつろいで見れるようになっています。置いてる本は完全にお店のオススメ本のみで、私好み。私の興味のある本が多数あり、一つづ読み終わったら、また次を買いに来たいと思う本が沢山ありました。
今回は「佐久間裕美子」さんの本が多数置いてあって、彼女の最近の活動がわかるように小さなコーナーが出来ていて、なかなかのセレクトでした。どれを買おうか迷った挙げ句・・・、古い本ですが2014年出版されていた本
をセレクトしました。この本は以前に神奈川に住んでいたとき、わざわざ東京の青山ブックセンターに通って本を選んでいた頃に見つけていた本です。アメリカのThird waveが流行った頃の現地の様子を伝えてた内容で、ポートランド、ブルックリンなどで生まれた新しい価値観。iTunesなどの音楽配信が全盛期の時代にあえて、アナログ・レコード、カセット・テープの価値を見直す動きが当時からあり、そういう価値観に焦点を当てていました。
2023年の今、日本でもアナログ・レコードは一つのブームになり、大貫妙子、山下達郎なの80年代に活躍したアーティストはレコードで再販され、あっという間に売れてしまうほど、アナログ・レコードの価値はその後、日本でも新たな価値として根付いています。
2014年当時にこの本を手にとった時、私にはまだ、その価値はわかりませんでした。今になって、それはアメリカ→日本にまで届いた新たな価値観。古くても、そこで感じられる価値というものを見直せる時代は来ています。今更で、発刊から8年以上経過してしまってますが、当時、作者が感じていたもの、その価値を今更ながら、この本を通じて、見直して見たいと思い、この本を手に取って見ました。
「TOUTEN BOOKSTORE」の店主の女性は落ち着いて、気さくな方で、少し、お話をしをしました。カウンターにはクッキーが売ってました。そのクッキーは春日井のお店「焼菓子 もも」さんで作っていて、米粉で作ってると聞いて、お土産に一つ買いました。
コロナ禍を過ぎて、新しい価値観が生まれて来ているのを感じます。これからは個人店の時代だなと感じます。個人が大切にしてる価値観に共鳴した人たちが集い、コミュニティが出来て、金銭のサイクルが回る時代になって行くのがいいなと感じました。
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