見出し画像

春の日の気づき。

気づけば桜が満開だ。
つい数日前に、下の方がピンク色になってきたなと思っていたら
今日はもう、はらはらと散り始めている。
春は短く、儚い。

友人に誘われて地元のお城の春まつりに行ってきた。
ソメイヨシノやしだれ桜を中心に、約10種類1000本の桜が咲く城内で
3月中旬からGWまで開催されているそれは
週末を中心にいろいろなイベントが催される。
私達が行った日は、地元や全国から集まった個性的なアーティスト達による演芸&ミュージックデイズ。

お城を背景にステージが設置され
ご当地名物をはじめとした様々な飲食屋台が並び
桜の木の下にはテーブルや椅子が並んでいる。
春の休日を、音楽とグルメと、そして地酒や地ビールも手に楽しめる素敵な設えだ。

飲み物食べ物を調達し、ステージ前の席を確保した私たちは
その日、とても幸福な時間を過ごした。
誰がオーガナイズしたのだろう。
その日、演奏したミュージシャン達は皆、CDも出しているプロやセミプロなのだけど、割と知る人ぞ知る面々で、唯一無二感がハンパない。
ICHI
しょうにゅうどう
ソボブキ
Ett
ふちがみとふなと

音楽に詳しい人なら知っているのかもしれないけれど
私はほとんど知らないアーティストばかり。

でも、どのアーティストもテクニックもきっと素晴らしいのだけど
それ以上に、音楽が演奏がすごく楽しくて、大好きなのだということが
伝わる。
観ている私たちも楽しくて笑えて、ちょっと泣けてくる。

こんなふうに自分の大好きなことで
人を笑顔にしたり、癒やしたり、感動を与えられるなんて最高だろうな。
演奏するその人たち自身の魂が、きっと震えるくらい喜んでいるのだろうな。
だから、私の魂も震えて、なぜだか嬉しくて楽しいのに
気づけば涙が出てくるのかもなあ。
そんな風に思った。


人生は、たぶん春のように短く、儚い。
だから、魂が喜ぶことをしよう。
今、目の前に苦しさを伴うことがあっても
それをずっと続けるか否かは、必ず自分で選択できる時が来る。
だって、人は、喜ぶために、幸せになるために生きている。
そして、自分の魂が震えるくらい喜んでいたら
それは、周りにも伝わって
誰かの幸せや喜びに必ずつながっていく。

そう信じることができる春の1日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?