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粛々高齢妊婦

宮崎駿が、先日のプロフェッショナルで
「引退宣言したけれど、また復帰したのは何故か」と問われていた。
その答えは
「忘れるからじゃない?」

ものすごく大変だったことも
時間が経てば忘れる。
喉元過ぎれば熱さを忘れる。
その大変さを乗り越えたという事実と、
得られた歓びだけが、なんとなく残る。

「忘れる」っていうのは、人間のすぐれた才能の一つだと思う。

私も妊娠・出産・育児が大変だったけれど
時が経って子どもが小学生になったら
色々と忘れている。

だからというわけではないけど、
子どもが8歳になったいま、不意にも妊娠した。

ふたりめが欲しかった30代のあいだは
全然できなかったのに
いま私はもう42歳。
上の子の赤ちゃんグッズはすべて譲ったり処分したあと。
一体どうなるんだろう?いろいろ大丈夫?
不安を挙げだしたらキリがない。

たぶん30代の頃の私だったら
不安に押しつぶされていたかもしれない。
でも今はもう
「ひとつずつ粛々とやるしかない」
に尽きる。これも強みか。

胎児ドックも、経済的な面も
上の子のケアも
家づくりも
もし流産したとしても
ただただ粛々とやろう。

今目下の課題は眠気とつわり。
そして本能なのか、上の子が急に甘えん坊になった。
なにも話していないのに。
不思議なもんだ。

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