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【日記】ブラックコーヒーが飲めるようになった

急にブラックコーヒーが飲めるようになった。

というのも一昨日、母と一緒に用事のために大阪の街の方まで行った。帰りに阪急の三番街で買い物をし、さて帰ろうかとなった。そのとき。

急にドラマで見るようなレトロな雰囲気のカフェが出てきた。

お店の名前はバーンホーフ。カウンター席があり、そこから店員さんがコーヒーを淹れるところが見える仕組みになっている。ただ、今回は母と一緒だったから普通の机の席を選んだ。

とはいえ、二人ともコーヒーの専門店には入ったことがない。母は職場の友人とよくお茶をしているが、それでもやっぱりコーヒーの豆をたくさん選べるようなところには行ったことのないそうだ。種類の多さはともかく、私は値段に驚いた。この値段のコーヒーは飲んだことがない。どきどきした。

ケーキセットで『ゲテクターアプフェルクーヘン』というケーキと、店員さんに説明してもらってそれぞれコーヒーを選んだ。正直何を頼んだのかは覚えてない。エチオピアと書いてあった気はする。値段に驚いて安いところから選んだというのも少しある。

メニューには『深煎り』『中深煎り』『中煎り』『浅煎り』と豆の煎り具合、それからフレーバーとチャート(これはちょっとわからなかった)が書かれている。私は値段に驚いて安いのを頼んだが、一応この様々な要因を考えたうえで選んだ。酸味が控えめの、フレーバーがフルーティーっぽいもの。

コーヒーの香りに包まれながら、待つ。すると、意外にも早くケーキがやってきた。そのあと、少し経ってコーヒーも来た。深い豆の香りだった。酸味の苦手な私はコーヒーフレッシュをいただいた。が、結論から言うとそれは必要なかった。

とにかく最初はなにも入れずに飲む。すると、まろやかな口当たりと何故かほんのり甘みを感じる。最後に花のような果物のような、フルーティーな香りが口の中に残る。とてもおいしい。飲みやすくて、本当に美味しいコーヒーだった。衝撃を受けた。

『ゲテクターアプフェルクーヘン』は、名前はおろかリンゴのケーキくらいしかわからずどきどきしながら口に運んだ。ふわふわでしっとりとしたパイ生地のような生地に、煮たリンゴとラムレーズンともうひとつ小麦粉の生地と思われるものが挟まったケーキだ。ラムが強めの、甘みが強いケーキだった。リンゴにもレーズンにも生地にも、しっかりめにラムがしみ込んでおり、甘みも強い。お酒に弱い人や、未成年はちょっと注意した方がいいかもしれない。

私としては、コーヒーや紅茶と合わせるためにあるようなケーキだと思った。ケーキを一口食べ、口の中にラムの香りが残っているうちにコーヒーを口に含む。ラムとレーズンとリンゴの香りが、フルーティーなフレーバーのコーヒーをより際立たせる。

なんだかんだ書いたが、食レポは下手だ。とにかくおいしいお店だった。

成人してから、味覚が大きく変わった。苦手だったトマトも、キムチも、納豆も、ピーマンも、とにかく食べれるものが多くなった。

それとは別に、本当に美味しいお店のものを食べたり飲んだりすると価値観が変わることだってあることも知った。それはきっと、大人になって使えるお金の範囲が広くなって、使い方も変わって、行動範囲も違ってくるからこその発見なんだろうなと思った。

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