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ノラ・ガスリー/Emily’s Illness/ Home Before Dark

(敬称略)

音楽好きが「ノラ」といえば
まず
「ノラ・ジョーンズ」でしょうか。

もちろん
ノラ・ジョーンズは素晴らしい。

けれど
わたしにとって
「ノラ」は
「ノラ・リー」、
つまり「ノラ・ガスリー」です。

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ヴァレリー・カーターから
フィフス・アヴェニュー・バンドから
ローウェル・ジョージから
あるいはカリンバ・プロダクションから。

「ハウディ・ムーン」という
たった1枚のアルバムしか
残さなかったグループに
たどりつく経路は
いろいろでしょう。

そのアルバムに
「Nora Lee」という曲があって
それが大好きで。

アルバムの中では
ほかの曲とちょっと毛色が違って
弾き語りが合いそうな
シンプルでフォーキーな曲。

たしか
日本盤のライナーに
「ノラはウディ・ガスリーの娘。
作者のエリック・アイズナーは
ストレンジャーズのメンバーだった人で
現在は弁護士。」と記載があった。

※ストレンジャーズは
ピーター・ゴールウェイが
フィフス・アヴェニュー・バンドの前に
組んでいたバンド。

(パイド受け売り。)

特定の個人を歌った曲といえば
たとえば
アル・クーパーの「ジョリー」とか
(クインシー・ジョーンズの娘)
クラプトンの「レイラ」とか
(ジョージ・ハリスンの奥さん)
有名どころがありますが。

これも
地味ですがしみじみ
良い曲だと思います。

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そんな
ノラ・ガスリーに
歌手として
シングル盤があると知ったのは
最近の話です。

ストリーミングで聴くことが
できました。

これは
とんでもなく
素晴らしい。

再発インフォに
「Pet Soundsのような音像」とありましたが
まさに
Van Dyke Parksが
絡んでいても
おかしくないような
サウンド。

そして
「HMS」や
「A Gift From A Flower To A Garden」の
Donovanみたいな
アシッド感。

アナログを再生する
環境が無いのに
物欲が
顔を擡げてくるのです。


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(2024年再プレス時のインフォ)

ノラ・ガスリーが1967年、17歳で発表した唯一の、
そして宝物のようなシングル!
今年発売の初回プレスは完売!
今回の2024年版は半透明紺色VINYL+ジャケット印刷の
マイナーチェンジでお届けします!

サイケファン、ソフトロックファン感涙の
超名曲!!
これはマストバイ!!

14年越しリプレス。
装丁デザインを刷新、レーベル面、ジャケット方式を変更し、
さらに2009年版に掲載できなかった貴著な写真や歌詞も
掲載した完全新仕様でお届けします!!

アメリカのフォーク・ミュージシャン、ウディ・ガスリーの娘で、
シンガーソングライターのアーロ・ガスリーの妹、
また、著名なイディッシュ語詩人アリーザ・グリーンブラットの
孫娘であるノラ・ガスリーが1967年、
17歳で発表した唯一のそして宝物のようなシングル。
「Emily’sIllness」はビーチボーイズ『PetSounds』のような音像と、
耽美的なサイケデリア/アシッドフォーク感覚が併存した
奇跡のような美しい曲として
60年代音楽マニア界隈を越えてきき継がれる傑作だ。

「Emily’sIllness」の歌詞は
アメリカを代表する詩人エミリー・ディキンソンへ充てた
オマージュといわれ、
本盤のジャケットに使ったノラの当時の写真も
ディキンソンの時代世界を思わせる。
この曲を書いた当時18歳のエリック・アイズナーは
ノラのボーイフレンドであり、フィフス・アヴェニュー・バンドの
前身となるストレンジャーズというバンドで
ピーター・ゴールウェイと一緒に活動していた。
エリックとノラは
当時ジョアン・ジルベルト(とその歌い手のアストラッド)に夢中で「Emily’sIllness」にも「HomeBeforeDark」にも
その影響を聞き取ることができるが、
何よりも歌手として全く素人のノラを歌わせたこと
別のミラクルが発生。
録音面では職業音楽家のアーティー・シュロック
印象的なハープシコードや弦楽器を入れて
耽美的な世界を演出した。
(なお、その後エリック・アイズナーがハウディームーンに
提供した「NoraLee」とはたぶんノラ・ガスリーのこと。)

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