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カフェが苦手(笑)/加藤和彦「ヨーロッパ3部作」

(敬称略)

もう完全、完璧に
個人的な偏見なんですが。

「カフェ」って言葉が
ダメなんです。

個々のお店とか
経営者の方とか
ましてや
お客として訪れているひとに
何の問題もないことは
はっきりしています。

わたしも
そういう店に行って
コーヒーを飲んだり
甘いものを食べたり
食事をしたり
時には
時間つぶしをしたりします。

しかも
わりと頻繁に。

それなのに
抵抗感が消えないのです。

「カフェ行かない?」

勘弁してくれ。

「あそこのカフェで三時に。」

だからやめてくれ。

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加藤和彦が大好きです。

特に
「ヨーロッパ3部作」。

なかでも
「パパ・ヘミングウェイ」。

当時
コンパス・ポイントでの
レコーディングの様子が
ポパイ(雑誌)に載っていて。

Tシャツ&短パンみたいな
超リラックスした格好で
ヘッドフォンして
ストラトを抱える大村憲司に
痺れました。

その1曲目。

「スモール・キャフェ」。

キャフェ」ですよ。

パリのキャフェ」。

1979年のアルバムですからね。

バブル景気なんて
ずっと後のはなしです。

「グラスのシャンパン」。

「細いシガレット」。

安井かずみが
小物をちりばめて
描くのは
「タバコ臭くて」
「カウンターにスポーツ新聞があって」
「壁にコーヒー・チケットが画鋲で止めてある」ような
行きつけの「喫茶店」とは
似ても似つかないところ。

パリのオープン・カフェは
ニューヨークのダイナーと並んで
映画でしか見たことがない場所。

そして
加藤和彦の曲でこそ
歌われるにふさわしい
「憧れ」の場所でした。

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だからどうしても
「カフェ」と聞くと
身構えてしまいます。

パチンコ帰りに
(パチンコしないけど)
咥えタバコで
(タバコ吸わないけど)
ナポリタン喰べに行くような
「喫茶店」とは
別の宇宙に存在するものだと
いまだに思ってしまうのです。

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加藤和彦の“ヨーロッパ3部作”のCDを封入し、
貴重な資料を満載した書籍『バハマ・ベルリン・パリ
〜加藤和彦ヨーロッパ3部作』が復刻決定。
書籍には、側近中の側近による録音現場の証言のほか、
録音時に使用した加藤和彦手書きによるコード譜や
安井かずみ手書きによる歌詞、
レコーディング・スタジオのトラック・シートなども掲載。
リットーミュージックから5月27日発売。

『バハマ・ベルリン・パリ〜加藤和彦ヨーロッパ3部作[復刻版]』
牧村 憲一(監修)/大川正義(リマスター)

定価:5,500円 (本体5,000円+税10%)
発売日:2024.05.27

<内容>
加藤和彦の最高傑作“ヨーロッパ3部作”のCDを封入し、
貴重な資料を満載した書籍の復刻版

映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』の公開に合わせ、
長らく品切れとなっていた書籍が復刻! 
フォーク・クルセダーズやサディスティック・ミカ・バンドを経て
発表した"ヨーロッパ3部作"と呼ばれる傑作3作品のCDを封入し、
書籍には、側近中の側近による録音現場の証言のほか、
録音時に使用した加藤和彦手書きによるコード譜や
安井かずみ手書きによる歌詞、レコーディング・スタジオの
トラック・シートなども掲載。
孤高の天才と呼ばれた音楽家のピークを捉えた作品群を、
貴重な資料とともにお楽しみください。

※今回の復刻版は、書籍にCD3枚を綴じ込んだ仕様となり、
CDのジャケット/ケースは付属しません。
2014年発行の初版とは仕様が異なりますので、ご了承ください。
※CDはいずれもLP発売当時のオリジナル音源を
収録しています(ボーナス・トラック3曲入り)。

【CONTENTS】
レコーディング秘話
加藤和彦による手書きコード譜
安井かずみによる手書き歌詞
参加ミュージシャンによるコメント(坂本龍一、高橋幸宏、他)

【収録曲】(全曲、大川正義によるリマスター音源)
Disc 1『パパ・ヘミングウェイ』
1. スモール・キャフェ
2. メモリーズ
3. アドリアーナ
4. サン・サルヴァドール
5. ジョージタウン
6. レイジー・ガール
7. アラウンド・ザ・ワールド
8. アンティルの日
9. メモリーズ(リプライズ)
★ボーナス・トラック
10. ソルティ・ドッグ
11. アラウンド・ザ・ワールド(ダブ・バージョン)

Disc 2『うたかたのオペラ』
1. うたかたのオペラ
2. ルムバ・アメリカン
3. パリはもう誰も愛さない
4. ラジオ・キャバレー
5. 絹のシャツを着た女
6. Sバーン
7. キャフェ・ブリストル
8. ケスラー博士の忙しい週末
9. ソフィーのプレリュード
10. 50年目の旋律
★ボーナス・トラック
11. おかえりなさい秋のテーマ(絹のシャツを着た女)

Disc 3『ベル・エキセントリック』
1. ロスチャイルド夫人のスキャンダル
2. 浮気なGigi
3. Amerian Bar
4. ディアギレフの見えない手
5. ネグレスコでの御発展
6. バラ色の仮面をつけたMme M
7. トロカデロ
8. わたしはジャン・コクトーを知っていた
9. Adieu, mon Amour
10. Je Te Veux


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