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タレント帝国

(敬称略)

芽瑠璃堂のHPで
上柴とおるの「ポップス再前線」に
紹介記事が載っていて
即購入。

読了しました。

竹中労の著作ということで
いろいろな意味で
手に取るのを躊躇される方も
いるでしょうが。

これは「買い」だと
思います。

視点座標を
真ん中に保ちたいと
考えるひとなら
「ご縁とご恩(笑)」に
縛られたひとたちの
対極からの意見も
読んでおいて
損はないのでは。

立ち位置は
もちろん異なりますが
江藤淳の主張と
近しいものだと思います。

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書中の
「ナベプロ」を
「(旧)ジャニーズ」と
置き換えて読んでも
そのまま現在に通じるところが
笑えて
そして恐ろしい。

もし
著者が存命なら
昨年来の騒ぎを見て
なんと言うでしょう。

「今頃そんなことを言ってるのか。
しかも
外国から指摘されなきゃ
報道することもできないのか。」と
呆れるでしょうか。

もうとっくに
諦めていたかも
しれませんね。

目次
芸能プロとは何か(「五厘」から“芸能プロ”へ、
スター誕生の楽屋裏;管理されるタレントたち、文化を退廃させるもの)
ナベ・プロの戦後史(占領政策と芸能プロダクション、
売弁の系譜、ロカビリー旋風に乗って、付“戦後芸能年史譜”)
芸能界の「聖域」(アンチ・ナベ・プロ戦線の崩壊、
芸能コンツェルンの実態、“群小”プロの展望、
西野バレエ団のばあい)
繁栄の裏側(芸能プロダクションと労働法、税法上のからくり、
ギャランティの不可思議、組織暴力との同盟)
虚像を斬る(タイガース売り出し作戦、「擬ビートルズ」考、
ジャニーズ解散・始末記、期待される?タレント像)


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