i Tarocchi Gitani - 大アルカナ編 - VI IL FLAMENCO / GLI AMANTI

こんにちわ、Nadiyaです。

今回は7枚目のカード。「6  VI IL FLAMENCO / GLI AMANTI　恋人」です。

恋人、愛、喜びのカード。

”エジプトの司祭に知られていたアルキル（メタン系炭化水素（アルカン）から水素原子一つを除いた残りの原子団の総称）の知識は、金属と惑星の関係を確立させた。銅は金星に対応する。錬金術の儀式は、おそらくジプシーとのつながりを維持するために彼らに受け継がれた、その金属の製錬と鍛造の技術に関連してた。そのため、彼らは工芸品に銅を使い続けました。そしてジプシーの歌にも金星/銅が常に存在します。それは彼らの情熱的で熱心な性質に影響を与え、プライド、誘惑、高貴さを表現するスペインのジプシーの典型的な音楽、フラメンコを歌ったり踊ったりするように誘ったのです。スペイン語で「フラメンコ」という用語は「フランドル（当時のスペイン領であったオランダ地域）」を意味し、15世紀にスペインに到着する前にオランダでジプシーが通過したことを証明しています。フラメンコは、ジプシーの宗教的で俗悪な祭りの主な兆候の1つです。これは、この人々の神話や宗教との深いつながりを保持しているためです。鍛冶屋の神話のテーマは、ダンスのドキドキするリズム、アンビルへのハンマーの打つ音に存在し、宗教的なテーマは、儀式にてカスタネットのカチカチ音をたてることを伴う、聖週間の間に現れます。

「フラメンコ」の語源について、イポリト・ロッシーとカルロス・アルメンドロは当時のスペイン領であったオランダ（フランドル）で盛んだった16世紀のスペインの多声音楽に起因しているという説を唱えました。この説も立証されてはいませんが、かつてヒターノはゲルマン民族が起源であったとされていたためにフラメンコと呼ばれていたのだと考えていたロマン主義の旅人、ジョージ・ボロウ及びユーゴ・スチュアート等によって支持されていました。”

私はフラメンコを習っていることもあり、このカードがi Tarocchi Gitaniの中で一番のお気に入りです。　フラメンコは衣装も華やかで、情熱的な踊りですが、元々はヒターノたちがその日の出来事やその時の思いを日記のように、１日の終わりに、ギターの音とともに歌い、それに併せて踊るようになった、とも言われています。華やかさとは程遠いところから生まれたわけです。

明日の生活はどうなるかわからない、その現実をしっかり受け止めて、湧き出る喜怒哀楽全てをスルーしないで表に出す。どっぷり生活感を漂わせながらも、自然との共存、宇宙との繋がりも感じさせるこのカードの中のジプシーたちの生き方に、ライダー版などの大アルカナThe Lovers （愛人、恋人）にあたるこのカードを、なぜ　IL FLAMENCOとしたのか？　きっと、フラメンコそのものが、ジプシーたちの全てを表す、愛の象徴だからではないか、と解釈してみました。

説明：
赤、青、緑の服を着た黒髪の若い男ー情熱、自由、そして豊饒の色で、頭はヒイラギの小枝（悪霊から守る）で飾られ、明るい服を着た2人の女の子が並んでいます。彼らはフラメンコを踊ります。カスタネットを演奏し、忘却と誘惑の象徴として自分自身を提案します。もう1つは、美徳、母性、豊かさを表すザクロを手に持っています。その足元にはローズマリーの茂みがあり、金星にとってとても神聖です。 3人の若者の後ろで、輝く太陽が銅の鳩（愛の呪文）を照らし、少年が2人の少女の間で正しい選択にたどり着くことができるように矢印を向けます。

意味：

（正位置）愛、喜び、愛の連合、雇用契約、有利な申し出、精神物理学的バランス、他者との調和、保証付き販売。

アドバイス：　あなたが探しているものを見つけるための道を順調に進んでいます。それを放棄しないでください。

（逆位置）意見の相違、表面性、過性の愛、約束の破れ、プロジェクトの阻止、プログラムのキャンセル、表面的な友情。

アドバイス：これ以上期待せずに、来るものを取りなさい。