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白い暴動と音楽フェスティバル

久々に映画館へ行き映画を観てきました。「白い暴動」という映画です。内容は、NF(ナショナルフロント)に立ち向かったRAR(ロックアゲンイストレイシスト)のドキュメンタリーです。出てくるアーティストは、フジロックにもよく出演していたジョーストラマーのバンド、ザ・クラッシュ・トムロビンソン・シャム69などがRAR側、映画の中でレイシストと挙げられていたのは、コステロ・デビッドボウイ。これは意外な名前が出てきてビックリしました。

RARの活動は、目を引くアートも取り入れ旬のアーティストを筆頭にライブを行い、参加者を集めていました。情報が今ほど得られない時代にはとても努力がいる活動だったことでしょう。信念だけが突き動かす行動力の賜物が、大きなチカラになったと思いました。しかし映画としては、物足りない。NFの説明が不十分であり、ただただ悪役に仕立て挙げられていることが不満でした。そしてクラッシュの曲名を題名としてるのに、肝心のクラッシュが、微妙な立ち位置で描かれています。フェスティバルに参加してもらう際、トリじゃない事に怒り、出演しようかしないか曖昧な態度を取ったりしていました。パレードというデモを行いライブ会場へ向かうのですが、このデモに参加してる人が全て差別に立ち向かおうとしているのか?アーティストを観たいだけの人もいたんじゃないか?という気持ちにもなったり…この点が気になってもやっとした気持ちで映画館を後にしました。

何故私がこのような気持ちになったか、自分で分析してみました。この映画を観た2日後、アメリカで大規模な暴動が起こりました。白人の警察官が黒人を不当に殺した事件が発端です。最初は、私も許せない気持ちになりましたが、暴動が悪化するにつれただのテロだと思うようになりました。略奪や無関係の人を巻き込んで、怪我させたり殺したり…こんなこと許されないです。平和的にデモをする人も多いですが、目に入るのは痛ましい暴動ばかり。もしこれが日本で起こったら、移民や異国の方を受け入れるのは嫌だなと思いました。日本が好きで住んでいる人もたくさん居るのも分かっていますが、それを見分ける術はどうすれば良いのでしょうか?そして、今回のように警察が捜査した時に差別だと言い、真っ当な捜査が出来なくなるのでは?と不安に思っています。差別を盾にすることは、弱いものを守ることに繋がるのですか?

私は洋楽も好きだし、海外旅行にも行く。ただし、住みたいとは思いません。日本は、インフラが整っていて暮らしやすい。コロナ騒動でも医療崩壊してない。贅沢な暮らしとは言えないけど、好きな服を買ったり行きたい場所に遊びに行ける。その上で洋楽を聞いているし、海外旅行も行っています。海外旅行でアジア人差別を受けたこともありますが、日本に帰る場所がある。差別する人がいても海外旅行で、異国の文化に触れることが好きです。思想に憧れて音楽を聴いていた時期もありました、今でも国を憂う気持ちを、音楽で表現して発表するアーティストは好きです。ただ、それにかこつけて、暴動を助長したりお金儲けを企むアーティストは無理です。発言力のある人は、言うだけではなく、責任を持って平和的な行動策を提示するべきだと思います。昔のように、やられたらやり返すを繰り返しても何も変わってないのだから。

私は音楽フェスも大好きです。19年フジロックに通っている私がそうだったりするように、思想や政治的なことに反発するために、音楽フェスティバルに参加している人ばかりではない、ということを知って欲しいです。出演アーティストが、疑問を投げかけて考えさせられることもありますし、帰ってから調べることもあります。ただ、それが本来の目的ではないのです。楽しくライブを観て、見たことの無い演奏技術やパフォーマンスを観て感動したい。重要なことは、平和だからこそ音楽フェスティバルを楽しめるのだと思っています。平和だからこそ、他国の問題にも目を向けることが出来る。それを忘れずにいたい。

政治的なことを言う音楽好きもたくさんいます。私はそこを非難しませんが、押しつけや声をあげないことを非難されることは、お断りです。インターネットやSNSが普及して、情報が早く回る結果その情報がフェイクだったり、すぐに腐ったりすることがあります。私はそういう情報が嫌いなだけです。一生懸命考えています。自分の答えは自分で調べて出したいだけです。人から聞きかじったことを良いように切り取って発言するのは、なるべくしたくないです。例えば差別反対と声を上げてる人がモリッシーのバンドTを着ているのを見かけましたが、モリッシーは人種差別をしている団体のバッジをつけていたこともあります。

https://nme-jp.com/news/72686/

デビッドボウイは自身がゲイであり、差別対象でしたがNFの思想を持っていたり(昔は…と映画では後付けされてましたが)洋楽を聴いてる層が全てのアーティストの思想まで知って発言しているのか?と疑問に思っています。

映画を観てこんな気持ちになったり、考えさせられたりするのは、とても素晴らしいことと思います。この映画を観てクラッシュかっけーってなる人もいるだろうし、やっぱ差別は最低だー声をあげよう!となる人もいるでしょう。昔とは政治も環境も違いますが、今の時代と比べて思考することが出来る作品だと思いました。

さて、この作品は久々に映画館で見たのですが…とても素敵な場所でした。日本最古の映画館だそうです。

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中はこんな感じでフィルム作品も観れる映画館でした。

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年季を感じます

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どこか懐かしい匂いがしました

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せっかくなので二階席から鑑賞しました。高田世界館、また遊びに行きたいです。


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