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女子サッカー選手に質問してみた〜泊志穂選手〜

女子サッカー選手に3つの質問をして、選手の本音をお届けするこの企画。
第5回目は泊志穂選手です。
今回からはリレー形式に加え、インターン生がこの選手に話を聞いてみたい!と思った選手にも登場してもらいます。
泊選手は海外チームを経験した後に以前所属したチームで再度プレーしたり、YouTubeを通して積極的な情報発信を行なっていたりしています。これらのことをより深堀りし、泊選手自身の言葉で語っていただきたいと思い、お願いしました。

泊志穂(とまりしほ)
1990年3月26日生まれ。愛知県出身。
AC長野パルセイロ・レディースに所属。
なでしこジャパン(女子サッカー日本代表)には、2017年に初招集されている。

1、海外に挑戦しようと思った理由と、海外経験を通して感じた1番の変化は何ですか?

海外に行ってみたいなというのは、なでしこリーガーになってからぼんやり思っていました。でもそのときに海外で活躍している選手は日本代表の選手しか知らなかったので、私が海外でプレーしたいなんて恥ずかしくて人には言えない…と思い、
“いつかやりたいこと”として自分の中に秘めていました。2017年に日本代表としてアメリカの大会に行かせてもらい、そこであの時そういえば“海外でプレーしてみたい”と思っていたなということを思い出しました。そこからたまたま縁がありチャンスが巡ってきたので、もうこのチャンスを逃したら、一生海外に行くことはないだろうなと思ったことが理由です。
オーストリア・ドイツでの経験を通して自分の中で一番の変化は、サッカー以外のことにも目を向けることができるようになったことです。日本でプレーしている時は毎日時間に追われていたこともあり、他のことに興味を持つ余裕がありませんでした。そしてなんとなく、サッカー以外のことに取り組んでいることが悪だと思ってしまっていました。でも海外で私が一緒にプレーした選手たちはサッカー以外のことにも全力だったんです。私の語学力では深くまで聞くことはできなかったけど、みんなサッカー選手としての終わりをちゃんと見据えているのだと感じました。私は目の前のことだけに必死で本当に狭い世界で生きているなと痛感したし、サッカーをしながら同時に違うことに取り組むことって全然マイナスじゃなくてむしろプラスに働くんだ!ということに気付かせてもらいました。それが今の私の原動力になっています。


2、YouTubeの活動を通じて、どんなことを感じましたか?

私がYouTubeを始めたきっかけは、ドイツにいた頃に自分の経験をみんなに知ってもらいたい!と思ったのと、私自身が有名な選手ではないため、なかなかメディアに取り上げてもらえることが少なかったので自分から発信していかなきゃ!と思ったからです。日本に帰ってきてからは“アスリートの終活”としてサッカー以外のことに目を向けて未来を見据えてみると今この瞬間をさらに大事にできるよ~みたいなことも発信しています。

(是非私のチャンネル観てみてください♡)


日本に戻ってパルセイロで選手兼スタッフをやらせてもらうことになり、まさかのそのタイミングで新型コロナウイルスによっていろいろな制限がかかる生活になってしまいました。ファン・サポーターの方との接触が一切できない中で選手を知ってもらうには今の時代YouTubeでしょ!と思い選手の自己紹介動画を発信していくことになりました。自分自身がYouTubeをやっていなかったら、たぶんやろうと思わなかったと思います。質問項目・撮影・編集をすべて任せてもらって、選手たちも楽しんでやってくれたのもあり私もすごく楽しくやらせてもらいました。たくさんの人に観て頂くことができ、反響もあったのですごく嬉しかったですし、自分自身のスキルアップになったと感じています。そして、この動画を通して選手間でも会話が生まれ、コミュニケーションのきっかけになっていて、チームにとってプラスになったこともよかったなと思いました。

3、今後サッカー以外で頑張りたいことは何ですか?

これからも自分の経験や想いを発信していくことは続けていきたいと思っています。それが誰かの何かのきっかけになれば嬉しいし、私自身、本当にたくさんの人に支えられてサッカーすることができているので、自分も誰かを支えられるような人になりたいです。だからこそ常に何かにチャレンジし続けていたいし、その何かを見つけるためにももっといろいろな世界をみてみたい!と思っています。

次回もお楽しみに!


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