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女子サッカー選手に質問してみた〜熊谷紗希選手〜

前回予告した女子サッカー選手に3つの質問をして、私たち選手の本音をお届けするこの企画。
第一回目は熊谷紗希選手です!


熊谷紗希(くまがいさき)
1990年10月17日生まれ。北海道出身。
現在はオリンピック・リヨンを退団し、バイエルン・ミュンヘンへの移籍が決定している。
なでしこジャパン(女子サッカー日本代表)には、2008年に初招集されており、なでしこジャパンが優勝した2011年のドイツW杯も経験。その後も代表に選ばれ、キャプテンも経験している。


1、一番サッカーを好きだなと思う瞬間はいつですか?


やってきたことが結果として形に現れた瞬間が一番サッカーが好きだなと思う。
特に2020年はコロナの影響で、私のサッカー人生の中で一番長い時間サッカーから離れることを余儀なくされた。その中で自分にできることを探しながら、自宅でのトレーニングに励んだが、正直約2ヶ月間のロックダウンと自宅での孤独なトレーニングは、精神的にかなり難しいものだった。でも、結果として形に現れた時の喜びを知っているからこそ、きついトレーニングも続けられたと思う。
コロナ明けのチャンピオンズリーグファイナル8(2019-2020シーズン)では、本当にベストコンディションで臨めたし、チームは優勝、そして個人的にも10日間で全3試合フル出場、決勝ゴールと目に見える結果を出すことができた。
その他にも、試合に出られない経験を何度もしたことがあるが、試合に出られていない時間に自分にできることに集中して、やり続け、試合で結果を出すことで、再びスタメンの座を勝ち取ることができた。
自分を信じ、自分のやるべきこと、そして自分にできることに集中してやり続けて、目に見える結果を出せた時(何かを変えられた時)が、本当にサッカー好きだな、だからサッカー辞められないなと思う。

2、日本の女子サッカーの良さと課題はどんな点だと思いますか?


日本の女子サッカーの良さは、技術力の高さ、そしてチームとしてのまとまりだと思う。
技術力の高さで言えば、どの選手も複数のポジションを器用にこなせて、どこのポジションで出てもしっかりプレーできるというのは、なかなか外国人の選手にはできないことだと思う。そしてチームのために、誰かのために戦えるというのも日本ならではの強みであると思う。
一方課題は、海外の選手のスピードやパワーへの対応だと思う。日本の女子サッカーの良さで技術力の高さをあげたが、この技術力の高さを履き違えてはいけないと思う。日本で言うサッカーが上手いと、海外で言うサッカーが上手いに私はかなり大きな違いがあると思うが、日本の女子サッカーが世界で勝つには、海外で言われるうまさを身につけていく必要があると思う。具体的には、高いレベルで、ハイプレッシャーの中で、自分の技術を発揮できる力があるかどうかということ。そして、速い、強い相手に予測、準備、判断の速さで勝つこと。日本では通用するけど、海外では通用しないことは本当にたくさんあると思う。日本が世界で勝つにはもっと世界のサッカーを体感する必要があると私は思う。

3.今後サッカー以外で頑張っていきたいことは何ですか?


サッカーの勉強、そして語学の勉強を中心に、色々な分野に目を向けて学び続けたいと思う。女子サッカーの未来、そして自分の未来に繋がることをやっていけたらと思う。

次回の選手に向けて

鮫島選手にNoteリレーを回します❤️
沢山の経験をしてきた、3◯歳BBAのサッカーにかける想い楽しみにしてください🙌🏻

次回は鮫島彩選手に質問します。
お楽しみに!



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