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ラジオにはスマホにはない手触りがある

5月31日(日)小雨。雨がやんだので放置して見て見ぬ振りをしていた庭の雑草刈り。粘菌を探したけど見つからず。一瞬で汗が噴き出すし草で腕がかゆい。その後市場へ昼飯の買い出し。D精肉店でベーコン、T安で赤鶏の塩焼き。戻ってきてブロッコリーとベーコンのペペロンチーノ。年末に障子の張替えをしているときに雪見窓のガラスを割ってしまい、応急処置で白い障子を張っていたら猫にさっそく破かれたので、透明アクリル板を入れることにする。

やっとラジオが聞けるようになった。緊急事態宣言中はどの番組もコロナがどうのこうのみたいなコメントばっかりで聴く気になれなかった。KissFMの山下達郎サンデーソングブックを聴きながらKナンに材料を買いに行く。達郎が自分のカラオケつくって歌うとか、家でアカペラで歌ったのを流すとか、こういうコロナの影響は悪くない。店内は年末かと思うほどの賑わい。アクリル板と網戸の押さえゴムなどを買う。レジは超行列で一瞬帰ろうかと思ったが、それもめんどくさいので我慢して並ぶ。緊急事態宣言中でもKナンは人が多くて、結構儲かったんだろうなとかぼんやり考えてると順番が回ってくる。「いらっしゃいませ」と、レジ氏が店の賑わいとは裏腹の覇気のない声でうつむき加減で商品をスキャンし始める。遅い。遅すぎる。Dエーのセルフレジで慣れている俺と変わってくれ。多分コロナによるレジ係の不足で急遽採用されたのだろう。レジ氏には罪はない。

家に戻ってNHK-FMの洋楽グロリアスデイズを聴きながら、猫にボロボロにされた網戸の張り替え。ラジオから流れるJanet Jacksonの「 When I Think Of You」からのRandy Jacksonの「How Can I Be Sure」がゴキゲンで作業がはかどる。次は障子。紙をはがして、アクリル板をはめようと買ってきた板のフィルムを剥がすと透明ではなく乳白色だった。愕然としているところにThe Colourfieldの「Thinking of You」が流れてくる。クッソ懐かしくて透明か乳白かなんてどうでもよくなる。

ラジオは別のことをしながら聴けるし、どんな曲がかかるかわからないのがいい。電池で駆動(とは言わないか)するのでバッテリー残量を気にすることもない。音から人の息遣いのような気配を感じるし、何より空気中を伝わってくる電波を捉えるのがいい。今はApple MusicやSpotifyでいつでも聴きたい曲を聴けるようになったけども、昔はFMの音楽番組をエアチェックして、さらに聴きたい曲を別のカセットテープにダビングするという途方もない手間と時間を費やしていた。そういうことも含めて、ラジオにはスマホにはない手触りがある。ラジコも便利だけどあれは別物だな。


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