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アップの目は僕の目ではない

6月1日(月)曇り。学校が始まる。仕事場へ行くと、午前中から色々アポが入り日常が戻って来る。止まっていた諸々が一斉に動きだし、予定表が次々と埋まっていく。あーあ。長い夏休みが明けたような気分になる。日記をつけ始めた4月1日から仕事の打ち合わせや地元関係の会合も中止、延期。もともと人と会ったり話したりするのはめんどくさいと考える脳のクセがあるので、ゆったりとした時間が流れていたような気もする。でも当時の日記を読み返すとイライラ、悶々と過ごしているのがわかる。過ぎた日はディテールが消えてしまい、なんとなく丸く収まってしまう。日記つけてて良かった。

カメラマンのTさんからマヤ遺跡ガイドウォークのPVが完成したというメールが来る。ちょっとかっこよすぎる。ロケを進めていくうちにカメラマンのTさんの眼光が明らかに変わったのがわかった。アップの目は僕の目ではない。摩耶山の魅力に取り憑かれたTさんの目。

でもあなたの目を 覗きこんだとき
黒い雨雲が二人の青空 消すのが見えた
(「瞳はダイヤモンド」作詞:松本隆)

松本隆さんの詞の中でベスト3に入る詞(当社比)。リアルタイムでは気づかなかったけど、何年か後にこの詞のすごさに気づく。目の前の人の目に映りこんだ雨雲を描く。すげぇな松本隆と。松本隆さんは瞳をスクリーンにした。ちょっとそんなことも思い出した。

市場メシはU平の鯖の塩焼き、K龍のナスの味噌炒め、F原のタケノコ炊いたやつと油揚げと白菜を炊いたの。午後はシェアキチンMの看板を原寸大で出力して現場で貼ってみると、通りを歩いている人が足を止める。年寄りは「シェアキッチンってなんなん?」と怪訝そうだけど、若い人は「シェアキッチンができるねんて」と理解している様子。ロゴのバランスが悪いので微調整する。

仕事に一区切りついたので、市場で夕食の買い物。東畑原市場Y岡鮮魚店でサーモン、灘中央市場M野で赤いパプリカを買う。が、夜はカミさんが三線の稽古があるらしく、Cへ寄って土曜日の答え合わせ。在宅勤務のTさんがいた。あとからMさんが来る。特命部所から通常の部所に戻ってなんとなく顔がおだやかになったような気がする。「先週、久しぶりに道で寝たわ」いや緩み過ぎやろ。その後、A子、N、K、I、稽古帰りのY君、Kこ、Kが合流。月曜にしてはにぎにぎしくなる。やっぱり休み明けだからだろうか。帰りに灘中央筋を通るとカラオケMの看板がついていた。長い春休みが終わってしまった感。家に帰ると、黒川杯のニュース。道でやったら警察出てくるもんな。それが狙いなんかもしれんけど。掬星台か都賀川でやったらよかったのに。誰もこないか。



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