見出し画像

タマタマに感謝する日

6月2日(火)晴れ。午前中は三宮で経営系のセミナー。この手のセミナーには全く興味がなかったが、コロナのこともあって初めて参加してみた。最初に講師から参加者へ質問があった。「起業した会社が10年後に残ってる割合はどれくらいと思います?」なんとなく半分くらいかなと思ったら正解は10%を切るらしい。20年後だと0.3%。ほんまかいな。ウチは創業20年だから0.3%に入ってる。ひょっとしたら新型コロナウイルスの致死率よりすごいのではないか。コロナで売り上げが急降下しているのにすっかり気分がよくなってしまった。本当にすごいのか。多分違う。タマタマだったんだと思う。タマタマを20年続けているうちに0.3%に入ってしまった。コロナにかからないのもタマタマ、生かされてるというのはこのことだ。タマタマにあぐらをかいていてはいけない。タマタマに感謝しないといけない。

帰りに緊急事態宣言中閉店していたJンク堂三宮駅前店に寄る。事務所に戻って市場メシ。U平のマリネ、K龍のなすの味噌炒め、八宝菜、F原の大根の梅肉和え。NHKのドキュメンタリー番組のディレクターAさんから、畑原市場大感謝会中に密着取材されたU辰を大フューチャーした番組の放映日が決定したという連絡。7月17日のBSプレミアム23:15〜23:44「本日閉店 世紀を超えた市場・神戸」。でもウチはBSが映らない。失われる市場に哀悼の思いを込めて開催した畑原市場大感謝会。それをタマタマ目にしたNHKが畑原市場を記録したいと。タマタマの奇跡。番組内でU辰最終営業日に閉店の最後の最後で「一枚撮らせて」とタマタマ店の前で撮った大将と女将の2ショット写真が採用されるらしい。畑原市場大感謝会では毎日の買い物のときには聞けない店の歴史や市場の思い出話も聞けた。普段なら絶対取らない2ショット写真も撮った。最後だからできることがある。でもそれではあまりにも哀しい。本当は毎日が最後だと思って街に接するのが理想なんだろうけど、そんなことしてたら坊さんになってしまう。目の前にあるのは当たり前の風景ではない。当たり前なのは前田のクラッカーだけだ。

夕方は灘区の広報誌8月号の構成の相談。その後、灘百選の会の幹事会を1時間ほどで済ませる。夕食は先週行ったM整骨院の待合室でタマタマ手に取った「レタスクラブ」に載っていたサーモンとパプリカのマリネ。サーモンとパプリカをタジン鍋で蒸してポン酢にワサビを溶かしたものをかける。ワサビポン酢がいい。美味い。今日はタマタマに感謝する日。ナダタマのタマはタマタマのタマということにしよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?