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「やりたいことがわからない」の処方箋:まずは〇〇を選ぶこと

最近やりたいことがわからない、と相談を受ける。

やりたいことが浮かばないという人もいるし、実際に、自分が心からやりたいことなのか、社会やまわりの影響で、やるべきと思っていることなのか、わからない、という人もいる。

そこで、今日は、やりたいことがわからない人が、まず何をすればいいのか、ということを書きたい。

先に答えを言ってしまうと、自分のやりたいを感じるために、思考ではなく感情から選ぶことをしよう、ということにつきます。

これを読んで「はは〜〜〜ん!わかった!」という方は、もうこれ以上、読み進めないで大丈夫!感情で物事を選ぶことを実践してください。

さて、「はは〜〜〜ん!」とならなかった人向けに説明をすすめると、まず「やりたいことが見つけられない」の根本的な理由は、自分の心の「きゅん」としたトキメキを感じる力が鈍っているからである。

トキメキを感じる力、すなわち、自分の感情を感じる力だ。

社会生活では、感情を出すことは良くないことのように扱われている。
「感情をコントロールしなさい」
「感情的にならないこと」
なんて小さい頃から言われ続けていると、感情を押し殺すのが当たり前の生活になってしまっている。

やりたいことを見つけられない人が多くなった理由の一つは、この感情を押し殺してきた生活が原因だと思っている。

日本の教育現場や社会生活をうまくやり過ごすには、感情をコントロールするスキルが必須になってくる。その恩恵を受けて、「問題なく」人生を送れていたのかもしれないが、弊害として、「本当に」やりたいこと、は見つけられない、できない、となりがちだ。

感情をコントロールしているのは、思考の役割だ。

本当は感情からしか、欲求なんて生まれてこないのに、多くの人は、今までの人生の中で、思考を使って押し殺すスキルを身につけてしまっている。だからこそ、やりたいことが見えてこないのだ。

少し、感情と思考の話を説明させてほしい。

感情=心
思考=脳

というイメージ。

具体的な言葉で表現すると、感情は、楽しい、つまらない、好き、嫌い、やりたい、やりたくない、〜したいというような言葉で表されるもの。
思考は、損得や正しい、正しくない、〜すべき、〜した方が良い、〜しないほうが良い、などの言葉で表されるようなものだ。

ほとんどの人は、今までの人生で、感情を思考で押さえつけて生きてきている。

例えば、寝る前に「ハーゲンダッツ食べたいー!!」という感情がでてくるとする。

この感情を毎日採用して行くと…
・健康を害して、命が危ないかも
・太ってモテなくなったら、子孫ができないかも
・お金使い過ぎて、経済的に苦しくなるかも
という風に、色々困る。

だからこそ、思考が出てきて、感情が暴走しないように制御してくれる。うまく生き抜くための戦略だ。

遥か昔の時代、もっと人類は感情的な生き物だったのではないかと思う。しかし、感情の赴くままに、出かけたりして、マンモスやサーベルタイガーに遭遇したりして、多くのヒトが命を落としたことだろう。それをもとに、危ないところには行っては行けない、という風に感情の赴くままに行動するのではなく、思考である程度、制御する機能が発達してきたんだと思う。

最初は生存のためのちょっとした制御に過ぎなかった思考を使う生活が、過度に行きすぎて思考優位になってしまっているのが、現代のわたしたち。

弊害として、感情が鈍くなっていて、何が嫌で、何が好きなのか、わからない。何が楽しくて、何がつまらないのかわからなくなってる。

自分のことなのに、悲しいかな、わからない。

私たちだって、生まれた時は、感情的な生き物だ。
お腹が空いたら泣くし、気に食わなかったら喧嘩するし、褒められたら素直に喜ぶ。

でも、成長する過程で、そんなに感情を爆発させていては、社会生活が送れないことを悟って、いつしか、徐々に感情を表に出さないようになっていく。

もはや感情を鈍麻させないと、むしろ現代社会で生き残れなくなってるのかもしれない。だって、感情を鈍麻させないと、学校でみーんなと仲良くすることも、会社で嫌な仕事を我慢してすることも、家事育児をうまくこなして行くことも到底無理だろう…だから、そうせざるを得なかったのかもしれないね。

マンモスなどが闊歩していたような時代の生存戦略が、思考で感情を制御することだとしたら、現代社会においての生存戦略は、感情を思考で押さえ込むことになっている。

こうして感情を鈍麻させてきた私たちは、ついに、やりたいこともわからないようになってしまった。

じゃあ、その状況から、やりたいことがわかるようになるにはどうしたらいいのか?

まず、やりたいことを見つけるための一歩は、小さなことから感情を感じて、選んで、叶えてあげること、に尽きる。

飲みたい飲み物、食べたい食べ物、着たい洋服、何かを選択するたびに、1回1回、自分の感情に問いかけてあげて、感情が望むものを選んであげる。
本当に小さなことだけど、こうやって、感情を丁寧に見て、叶えていくことで、少しずつやりたいことが吹き返してくる。

やりたいことがわからない、そんな人は、今日、口にするものから、まずは感情に問いかけて選んでみてほしい。

その一歩が、やりたいことを叶える、小さく見えて、大きな一歩になるはずだから。

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